文献紹介:リポソーム化ビタミンC:ビタミンCのバイオアベイラビリティと虚血再灌流傷害に対する保護効果

今日は、ビタミンCリポソームのバイオアベイラビリティについて解説した論文を紹介します。

バイオアベイラビリティとは生体利用効率のことで、ビタミンCのような食品で言えば、口から摂取したビタミンCが実際に体の中でどのくらい機能しているのか?というのを示す数値のことです。静脈注射する医薬品と違って、口から体の中に入った食べ物の中の栄養素や成分が、きちんと胃腸から吸収されるというのはとても重要なことです。一般に栄養素は胃腸で全てが吸収する訳ではありません。また吸収された栄養素も門脈を通ってまずは肝臓へ運ばれ、一部が分解されてしまいます。

この論文では、ビタミンC注射した場合のの血中濃度を測定するとともに、ビタミンCリポソームと通常のビタミンCの経口摂取後の血中濃度を比較した場合、ビタミンCリポソームが高い血中濃度を示すことを主張しています。

このようにリポソームはビタミンCのバイオアベイラビリティを向上させる機能があるので、効率の良いビタミンC摂取をサポートする優れた製剤技術と言えます。

要約文

ビタミンCの静脈内投与は、酸化ストレスを減少させることが示されており、場合によっては、成人の生理学的機能を改善する。経口ビタミンC投与は、ビタミンCのバイオアベイラビリティーが劣るために、一般的に静脈より効果が低い。この研究の目的は、リポソームに封入されたビタミンCの経口送達の有効性を決定することであった。 4つの別々の無作為に注文された機会に、口腔、口腔リポソームまたは静脈内送達を介して11人の男性および女性に経口プラセボまたは4gのビタミンCを投与した。データは、リポソーム(1)中にカプセル化された4gのビタミンCの経口送達が、非カプセル化経口よりも静脈内投与よりも少ない循環濃度のビタミンCを産生し、(2)虚血 – 再灌流介在性酸化ストレスからの保護を提供することを示す。カプセル化されていない経口および静脈内投与によってもたらされる保護作用に類似している。

引用元文献

Liposomal-encapsulated Ascorbic Acid: Influence on Vitamin C Bioavailability and Capacity to Protect Against Ischemia–Reperfusion Injury

Janelle L. Davis,1 Hunter L. Paris,1 Joseph W. Beals,1 Scott E. Binns,1 Gregory R. Giordano,1 Rebecca L. Scalzo,1Melani M. Schweder,1 Emek Blair,2,3,4 and Christopher Bell1