レシチンについて

どのメーカーのリポソームビタミンCにも含まれるレシチンについて解説してみます。


レシチンとは??

レシチンは自然界のすべての生き物(動物や植物)の細胞膜を構成する成分です。成分といっても一つの化学式を持った成分ではなく、いくつかの成分の総称です。

レシチンは大豆レシチンや卵黄レシチン、ヒマワリレシチンなど由来によって頭につく名称が違いますが、すべてのレシチンは由来動植物の細胞膜から抽出されてきます。

レシチンは、フランスの科学者セオドア・ニコラス・ゴブリーによって、卵黄から世界で初めて単離されました。そのためレシチンという名前は、ギリシャ語で卵黄を意味するλέκιθος(lekithos、レキトス)に由来しています。


レシチンの構成成分

実はレシチンはリン脂質の複合体(いろいろな成分が入った複合物質)のため明確な定義がありません。食品添加物規格「レシチン」の項目では「本品は油糧種子又は動物原料から得られたもので、その主成分はリン脂質である」となっています。また、このレシチンの規格試験では「リン」と「コリン」が入っていてそれが脂質であれば「レシチン」としていることから、レシチン=リン脂質の混ざりものと判断することもできます。

更にリン脂質自体もいくつかの成分の総称です。少し専門的な説明をすると、リン脂質はグリセリン骨格を介して水溶性成分と脂肪酸が2つくっついた水にも油にもなじみやすい「両親媒性」を持った物質です。

リン脂質
ホスファチジルコリンの構造

専門的にはこの水に溶けやすい部分を親水部やヘッドグループなどと呼び、油に溶けやすい部分を疎水部やアシル基などと呼びます。

ヘッドグループにはホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルイノシトールなどの種類があります。アシル基には主にステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などがあります。

理論上は、ヘッドグループとアシル基の組み合わせの数だけあるはずですが、実際にはヘッドグループにはホスファチジルコリンが、アシル基はオレイン酸、リノール酸、リノレン酸が大半を占めています。また、ヘッドグループの種類に関わらず、アシル基はだいたい同じ割合で結合しています。

 

ちょっとわかりにくいので以下の図のように整理してみます。

レシチンの概念

 

つまり、レシチンの中にリン脂質というリンと脂質が結合した成分が入っていて、さらにリン脂質を細かく分けると、ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンなどの成分になる。ということです。

ちなみに、レシチンの純度を示すバロメーターとして、ホスファチジルコリン含量というものが挙げられます。これはレシチンの中に何%のホスファチジルコリンが入っているか?という指標です。おおよそ20%以上のものを高純度レシチンと呼びます。医療用では98%以上というほぼホスファチジルコリン純品も存在します。

 

良いリポソームを作るのにはリン脂質の組成が鍵


リポソームはホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンが水の中で作る、二重膜のカプセルのことです。ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンはヘッドグループの大きさに違いがあります。色々な種類のヘッドグループが一つの膜を構成することで、安定したリポソームができます。

リポビットVCは純度の高いレシチンを使用しています。


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