その日焼け止め、間違ってない?!日焼け止めの賢い選び方!!

日焼け止めで紫外線対策をしている方は多いと思いますが、
うっかり日焼けしちゃった!という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、日焼け対策に役立つ情報として、UVA、UVBの基礎知識から、
日焼け止めの賢い選び方をご紹介します。
日焼け止めの効果を高めて、肌をしっかり守りましょう!


肌老化の8割が光老化によるもの

紫外線は、「肌の三大老化」と呼ばれる「たるみ」「シワ」「シミ」のすべてを引き起こす原因となります。
それだけでなく、免疫力の低下や皮膚がんのリスクも高めます。


日焼け止めは、365日欠かさず塗りましょう

紫外線は1年を通して肌に届き、ダメージを与えています。

寒い冬も日焼け止めを塗りましょう。
UVBは夏に比べ冬はおよそ5分の1にまで減るのに対し、UVAは2分の1程度。
夏に比べればもちろん少ないものの、確実に冬も紫外線は存在しています。

また、曇りの日や雨の日も日焼け止めを塗りましょう。
曇りの日は晴れの日の約60%、雨の日でも30%紫外線は届いています。

また、家の中にいるときも日焼け止めを塗りましょう。
UVAは、窓ガラスも透過して肌に到達します。


UVA、UVBって?!

太陽から地球に届く光は、目に見える光(可視光線)と、
目に見えない赤外線、紫外線とがあります。
その中でも紫外線は、波長の長さによってUVA(紫外線A波)UVB(紫外線B波)UVC(紫外線C波)の3つに分けられます。
地上に到達するのが「UVA」と「UVB」で、
「UVC」はオゾン層で吸収されてしまうため、地上には到達しません。
私たちの肌に悪影響をもたらすのは、UVAとUVBの2つです。

UVAはシワ、たるみの原因に!

UVAは地表に届く紫外線の95%を占めます。
紫外線の中で最も波長が長く、雲や家、車の窓ガラスも透過して肌に到達します。
衣服を着ていても、UVカット加工されていない衣服やカット率の低い衣服を通り抜け、
皮膚の深部【真皮】にまで到達します。
皮膚の真皮にはハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がありますが、
UVAはそれを変質させ、シワやたるみを作ってしまいます。

UVBはシミ、そばかすの原因に!

UVBは全紫外線の5%を占めます。
UVAより波長が短く、窓ガラスを通過できません。
肌の表面で吸収されるため、皮膚の表皮にのみ影響を与え、
真皮まで到達することはほとんどありません。
UVBはエネルギーが強く、たくさん浴びると火傷のように赤く炎症を起こし(サンバーン)、
メラニン色素が沈着して褐色になったり(サンタン)、
シミやソバカスの原因になります。
また、角層の保湿力を低下させ、肌のカサつきやキメの乱れなどの悪影響をもたらします。
ちなみに、ビタミンD合成をサポートしたり、殺菌作用があるのはUVBです。


日焼け止めの選び方

日焼け止めは、UVAを防ぐにはPA値が高いものを選びます。
現在PAの値はPA+~PA++++(+4つ)までで表示されていて、
PAの後に続く+の数が多いほど効果が高くなります。
日常生活:PA+〜PA++
屋外でのレジャーや軽いスポーツ: PA++〜PA+++
炎天下でのレジャー、マレインスポーツ:PA+++〜PA++++
の日焼け止めを使用することをお勧めします。

UVBを防ぐには、SPF値が高いものを選びます。
現在SPFは50までの値で表示されていて、数字が高いほど効果が高くなります。
日常生活、近所へ買い物程度:SPF15~20
長時間の外出、海や山など、紫外線を多く浴びる場所:SPF30以上
の数値の日焼け止めを使用することをお勧めします。

SPF、PAとも、それぞれ数値が高いほど紫外線の防止効果も高くなりますが、
その分肌への負担となる場合もあるので
(現在はかなり肌に優しい成分を使用するようになってきています)
数値の高さだけを基準にするのではなく、目的、用途に合わせて適切な日焼け止めを選ぶことをお勧めします。

昨今は「SPF50+」の製品が目立ちますが、必ずしもSPF50+である必要はありません。
日常生活でつけ心地を重視するなら、SPF30程度でもOKです。

UVAとUVBの両方をブロックしたい場合、
SPF値とPA値両方のチェックが必要です。
UVカット剤が配合されたファンデーションなどの化粧品の中には
UVBに対しては効果があってもUVAは防御しないものもあります。
化粧をしているからと安心して日焼け止めを塗らないでいると、シワ、たるみが増える恐れがありますので注意しましょう。


日焼け止めの注意点

こまめな塗り直しを!

日焼け止めは汗や皮脂などで流れてしまったり、洋服や手が触れることによりとれてしまう可能性があります。
そのため、日焼け止めは2~3時間ごとの塗り直しが推奨されています。
できるだけこまめに塗り直しをしましょう。

しかし、メイクをしたお顔の上から日焼け止めを塗り直すことは
現実的になかなか難しい方もいらっしゃいますよね。
そんな時はスプレー式やルースパウダータイプなど手軽に重ねづけできるアイテムを持ち歩くのも手です。
シーンで使い分けましょう。

適量を守りましょう!

日焼け止めの適量は、商品によってはさまざまです。
肌への負担を最小限にするために、また日焼け止め効果をしっかり発揮するために、
商品に書かれている推奨使用量を確認しましょう。

塗り残しに気を付けて!

日焼け止めは、その人の塗り癖から同じ場所を塗り残しやすいです。
同じ場所に繰り返し紫外線が当たると、そこから老化が進みます。
鼻のつけ根、目頭、鼻の下、唇の山や口角はつけ忘れやすいので気を付けましょう。
また、シミになりやすい、こめかみから頰(Cゾーン)、鼻は重ねづけするのがお勧めです。


まとめ

「シミ・そばかすが気になる」「たるみが出てきた」など、加齢による肌の変化を感じていませんか?
実はそれ、普段何気なく浴びている「紫外線」が原因だったんです。

濃いシミや深いシワは、一度肌にできてしまうと挽回するのは難しいもの。
手遅れになる前に、季節やシーンに関係なく、毎日必ず日焼け止めを塗るよう徹底しましょう。

未来の美肌を守るなら、兎にも角にも日焼け止め!!
UVAからもUVBからも徹底的に肌を守り、10年先、20年先も健やかで美しい肌をキープしていたいですね。