春の味覚と言えば?春に美味しい食べ物

本格的に暖かくなり、行く春が惜しまれる今日この頃。
卒業式、お花見、入学式、いちご狩りと、一通り春の行事を終え、初夏に向けて季節は進んでいっているところではありますが、
ここで、「春の味覚」についてお話させていただきます。
少し遅くなってしまいましたが、以前秋の味覚、冬の味覚とご紹介させていただいて、寒い冬を乗り越えておいしく実った「春の味覚」を飛ばしてしまうわけにはいかないので、
中には旬が過ぎてしまったものもありますが、これから旬を迎えるものもありますので、
ぜひ最後までご覧ください♪


春は3月~5月の3ヶ月だけなので、春の旬はあっという間に過ぎてしまいます。
今では一年中出回っているものもたくさんありますが、やっぱり旬の食材はみずみずしくておいしいですよね。
寒い冬を乗り越えて、自然界の活動が活発になる春は、いろんな野菜や果物、魚介類などが旬を迎えて美味しくなる季節です。
旬の食材は味わいが濃厚なだけでなく、栄養価が高く、安価で購入できるメリットも。
ふだん旬を気にしないで買い物をしている人も、これを機にぜひ意識していただいて、
素材本来のおいしさを存分に堪能しましょう!

この記事では、春が旬の食べ物をランキング形式でご紹介いたしますので、
ぜひ、春の食卓の参考になさって下さいね♪

1位 「たけのこ」

2位と大差をつけて、堂々第1位に選ばれたのはたけのこ!春の訪れを告げる野菜といえばたけのこですよね。
毎年春になるとたけのこ掘りが恒例行事になっている人もいるのではないでしょうか。
たけのこの旬は3~5月で、おいしく食べられる期間は短く、地面から少しだけ芽が出た時点で収穫されます。
たけのこは、鮮度が命。掘り出したその日のうちに販売されることが多く、春になれば直売所などで新鮮なたけのこが「朝堀」として売られています。
収穫して時間が経つとエグみが増すため、生のたけのこを購入したらできるだけ早く茹でてアク抜きしておきましょう。
調理されたパックのたけのこであれば一年中食べることができますが、やはり旬のたけのことは味も香りも食感も違ってきます。
採れたてのシャキシャキした筍は、生でお刺身にして食べることもできます。
若竹煮、土佐煮、たけのこご飯バター焼きと、たけのこだけでフルコースができるほど、実は幅広い調理ができるのもたけのこの魅力です。
たけのこは食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果も。カリウムやビタミンE、葉酸なども含んでいます。

2位 「菜の花」

菜の花とは、かぶ、白菜、ブロッコリーなどのアブラナ科アブラナ属すべての花のこと。世間一般に「菜の花」と呼ばれているものは、本来「なばな」といいます。菜の花は食用だけでなく観賞用としても広く知られ、菜の花畑は春の風物詩としても有名ですね。
旬は2月~3月頃。花が咲き始めると味が落ちるので4月くらいまでの春限定です。
菜の花は独特のほろ苦さが持ち味で、この苦味が好きだという方も多いのではないでしょうか。
おひたしや辛子和え、酢味噌がけで食べることの多い食材ですが、パスタに入れたり、天ぷらにしたりしても絶品です。
栄養価の高い緑黄色野菜で、ビタミンCやミネラル、βカロテン、葉酸などを含んでいます。

3位 「山菜」

山菜とは、食べられる野草の総称を言います。
雪解けと同時に顔を出すふき(ふきのとう)、たらの芽、わらびなど、春は20種類以上の山菜を採ることができます。
若い芽や茎を摘んで食べるので、芽吹きから成長し過ぎる前の早いうちに採らなければならず、美味しく食べられるのは一瞬。
ほとんどの山菜にほろ苦さやえぐみがあるので、アク抜きが必要です。
天ぷら、吸物、炊き込みご飯、炒め物など、工夫次第で食べ方は無限大!
山菜の苦味やえぐみの成分はポリフェノールで、昔は薬としても使用されていたものもあります。
低カロリーで楽しむことが出来る山菜は、いろいろな山菜を組み合わせることでビタミンB2やβカロテン、カリウムや鉄分など様々な栄養を摂ることができます。

4位 「春キャベツ」

キャベツは1年中購入できる野菜ですが、3月~5月頃になるとスーパーに出回る春キャベツは他の時期よりも葉の巻きがゆるくて緑色が濃く、水分が多く甘味があるのが特徴です。
まるごと1個買っても、あっという間に消費できますねよね。
春キャベツは甘くて柔らかいので、サラダや漬物などの生食用にも適しています。
淡色野菜のなかでもカロテンやビタミンC・K、キャベジンと呼ばれるビタミンUが多く含まれていますが、加熱調理すると栄養素が半減するため生食がおすすめです。
コールスロー、サラダ、浅漬け、そのままで味噌をつけてなどはいかがでしょうか。
煮物に使う場合は火の通りが早いので注意しましょう。

5位 「新たまねぎ」

「新玉ねぎ」とは、3月~4月頃に出荷される早生種の玉ねぎのこと。
通常玉ねぎは日持ちをよくするために1ヶ月ほど風にあてて乾燥させるのですが、新玉ねぎは収穫後すぐに出荷するために、実の水分が多くやわらかいのが特長です。そのため辛さを感じにくく、特有の甘みがあり、生食にも向いているのでサラダにして食べることができます。
スライスしてかつおぶしとしょうゆで食べるのはいかがでしょうか?
また、加熱するとトロッと甘くなるため、煮物やスープにうってつけです。
玉ねぎの刺激成分である硫化アリルの一種アリシンは血液をサラサラにし、血流を改善する効果が期待できます。

6位 「鯛」

春の食材の代表的な魚に鯛が挙げられますが、鯛の旬は春と秋の2回訪れ、春の鯛を桜鯛、秋の鯛を紅葉鯛と呼びます。
鯛の産卵の季節である春は桜の季節なのでこのように呼ばれていて、5月の産卵前は脂が一番乗って美味しくなります。
入学・卒業・就職などおめでたい席の多い春は、縁起物の鯛の出番が多くなりますね。
刺身で食べるのはもちろん、姿のまま調理をするのもおすすめ。シンプルな塩焼きや、鯛飯、鯛茶漬などもいいですね。

7位 「イチゴ」

いちごの旬は12~5月頃ですが、3~4月頃が一番甘くて香り高いとされています。
甘酸っぱい味わいはもちろん、見た目のかわいらしさからも人気を集めてる理由ですね。
そのままやスイーツにトッピングされるなど生食がメインですが、ジャムやピューレ、スムージーにしたりと、味わい方はさまざまです。
品種も多く、それぞれで大きさや甘味が違うのも特徴です。
ビタミンCだけでなくポリフェノールの一種であるアントシアニン、キシリトールなども含まれています。

8位 「カツオ」

鰹は1年を通して日本近海を回遊している魚で、旬は春と秋の2回あります。
九州南部から北上する春の旬の鰹を初鰹、北海道や三陸から南下しする秋の旬の鰹を戻り鰹と呼びます。
戻り鰹が脂が乗っているのに対して初鰹は旨味が有りながらも脂肪が少なく、さっぱりとした味わいが特徴です。
初鰹は3月頃に九州南部で獲れ始め、5月に本州近海で獲れる頃にピークを迎えます。
加熱すると身がパサつくため、刺し身やたたきなど、生に近い状態で食べるのが一般的。また、マグロに近い肉質からツナ缶にもなっています。
加熱調理をする場合は、フライがおすすめです
江戸時代には「初鰹は女房を質に入れても食え」「女房を質に入れても初鰹」ということわざがあった程、初鰹は昔から珍重されていました。

9位 「アスパラガス」

アスパラガスは輸入品や栽培方法の種類などにより、1年中手に入れることができる野菜ですが、本来の旬は5月初旬から6月です。
アスパラガスは成長し過ぎると根元が筋っぽく硬くなるので、一瞬の旬を狙って収穫されます。
この時期のアスパラガスはそのままで食べることができるほど柔らかいのが特徴で、ほのかな甘みが堪能できます。
茹でてマヨネーズ添え、焼きアスパラ、ベーコン炒め、パスタの具、ポタージュ、天ぷらなど、料理の見栄えにも明るさをプラスしてくれる野菜です。
ちなみにグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違いは、品種ではなく栽培方法のみです。
日光に当てて育てればグリーンに、日に当てなければホワイトになります。
ひょろっと細長い見た目から、「あまり栄養がなさそう…」と思われがちですが、実は栄養豊富な緑黄色野菜の一種で、アスパラギン酸、ポリフェノールの一種ルチンβカロテン・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・葉酸などを含んでいます。

10位 「びわ」

産地や品種ごとに旬が異なりますが、多くは3~7月頃に旬を迎えます。
ハウスで栽培されたものは2月頃から出回り、より美味しい旬の時期は5月中旬となります。
びわは低温にも高温にも弱く傷みやすいです。購入したらすぐに食べるようにしましょう。
選ぶ際は、産毛と白い粉が残っていて傷が少ないもの、軸がしっかりとしているものがおすすめです。
びわには、βカロテンやポリフェノールの一種であるクロロゲン酸、ミネラル、ビタミンB C、クエン酸、リンゴ酸、鉄分などバランス良く栄養が詰まっています。


いかがでしたでしょうか?今回の記事では、春の旬として楽しむことが出来る食材ベスト10を紹介してきました。
近年では養殖やハウス栽培、輸入によって季節を問わず色々な食材を味わうことができますが、やはり旬の食材は栄養価も高く、美味しいものが多く揃っています。
寒い冬が終わり、心地良い気候の中、新芽が芽吹く春。
柔らかで甘みがあり、見た目も鮮やかな春の食材は、その時期にしか食べることができない貴重な季節の味です。
春が旬の食べ物をチェックして、心も体も春を感じながら旬の食材で春を満喫しましょう♪