リンパの流れは“鎖骨”が要!鎖骨ケアで美肌と小顔を手に入れましょう!

皆さん、「鎖骨」のケア、していますか?
顔のケアはしっかりしているけど、鎖骨は全くノータッチ!なんて人も多いのではないでしょうか。
実は、鎖骨をケアしているかしていないかで、顔色や肌艶、顔の大きさが変わってきます。
そしてもちろん、デコルテの見え方にも大きな差が出ます。
デコルテをきれいに見せることで、体重に変化はなくても、「痩せた?」と聞かれるぐらいの痩せ見え効果があり、
女性らしい美しさが増して魅力もアップします。

鎖骨ケアでデコルテが綺麗になるのは案に違わずかと思いますが
ではなぜ、鎖骨ケアで「お顔」にまで変化があるのでしょうか。
今回は、その驚くべき理由と、鎖骨ケアのとっても簡単なやり方をご紹介させて頂きます!


「鎖骨ケア=リンパマッサージ」なのです!

疲れが溜まると顔がむくむ…
太ったわけじゃないのに、二重顎ができた、顔が大きくなってきた…
なんだか顔色が悪い…
吹き出物など、肌トラブルが起きる…
それ、鎖骨下にあるリンパ節の詰まりが原因かもしれません。

では、「リンパ」とは一体なんなのでしょう?
詳しく見ていきましょう!

リンパって?

リンパ」とは、リンパ管・リンパ液・リンパ節の総称を言います。
人間の身体には、血管と同じように「リンパ管」という管が全身を網目のようにくまなく張りめぐらされています。
その管(くだ)の中を流れているのが、「リンパ液」です。
そして、全身のリンパ管の合流している要所を、「リンパ節」といいます。
血液循環の中で毛細血管から染み出したリンパ液は、全身に張り巡らされたリンパ管を流れています。
その途中にあるリンパ節が異物などを濾過するフィルターの役割を果たし、最終的には濾過された体液が血管に戻っていきます。

リンパの働きって?

リンパの働きは主に、身体から不要物を集めて排出する「老廃物などの運搬」と、細菌などから身体を守る「免疫」の二つがあります。
心臓から送り出される血液は、全身に栄養や酸素を運んでいるのに対し、
リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質をを運び、体外への排出を促しています。
リンパによる水分回収が上手くいかない状態が、体や顔のむくみを引き起こすのです。

血液は心臓のポンプ機能によって全身を巡っていますが、リンパ管にはそのような機能がありません。
リンパ液は、リンパ管が筋肉の働きによって動くことで流れているのです。
つまり、運動不足で筋肉の働きが弱くなれば、リンパの流れは当然悪くなります。
そして、リンパの流れが悪くなると体内に老廃物がたまりやすくなり、様々なトラブルに繋がっていきます。

「鎖骨リンパ節」はリンパの中でも重要ポイント!

全身に張りめぐらされているリンパ管は、リンパ節で合流して、そこで老廃物や細菌がろ過されます。
つまり、リンパ節は「フィルター」の役割をしています。

リンパ節は全身で800個程あるといわれていて、その中でも、リンパを流していくときにポイントになるのが、鎖骨にある「鎖骨リンパ節」です。
鎖骨リンパ節は、鎖骨の上のくぼみになっている場所にあります。
鎖骨リンパ節は、全身のリンパ管の入り口であり出口でもあります。
出口となる鎖骨リンパが混雑していれば老廃物の出るところがありません。
出口を開いてあげることが、何よりのリンパの流れをスムーズにする助けになります。
ですので、リンパマッサージの際は、必ず鎖骨リンパ節を流すことから始めて、最後もそこを流して終わります。
リンパマッサージにおいて、「鎖骨に始まり、鎖骨に終わる」はとても重要なポイントです。
それは全身のトリートメントだけではなく、お顔のトリートメントでも同じです。
「足のリンパマッサージを受けたけど効果がなかった」「顔のリンパマッサージを受けたけど効果が長続きしなかった」…そんな方は、鎖骨リンパの滞りに原因があるかもしれません。

もちろん全身行うのがベストですが、そうなると大変時間がかかります。
疲れた日や面倒なときは、気になる部位と鎖骨マッサージだけをマッサージするだけでも効果があります
足なら、鎖骨→足→鎖骨の順、顔なら、鎖骨→顔→鎖骨、といった順です。
究極に時間がないときは鎖骨だけでも大丈夫!
リンパマッサージをしていく上で、鎖骨リンパ節はかなめといっても過言ではありません。

特に大切なのが、左の鎖骨リンパ節!
鎖骨リンパ節は左右両方にありますが、特に大切なのが、側です。
右の鎖骨リンパ節は、お顔の右半分と上半身の右半分につながっています。
それに対して、左の鎖骨リンパ節は、お顔の左半分と上半身の左半分、そして下半身にもつながっています。
そのため、左の鎖骨リンパ節が滞ると、足のむくみも起きやすくなります。


鎖骨リンパを流すとどう良いの?

鎖骨は、全身リンパのゴール地点。そのため、鎖骨リンパマッサージの効果の真髄は、全身のリンパの流れを底上げすることにあります。

老廃物を排出する → むくみを解消
血行が良くなる → 肩凝りや首こり、冷え症を改善
基礎代謝がアップする → 疲労回復する、痩せやすい体質になる
免疫力がアップする → 病気になりにくい体に

また、鎖骨は頭部に近いため、お顔にも嬉しい効果が期待できます。
鎖骨マッサージで老廃物や水分の排出が促されると、むくみやたるみが解消される→小顔効果が期待できる
鎖骨リンパマッサージで血行が促進され、老廃物が流れて肌に必要な栄養素や酸素が運搬される→肌荒れが起こりにくくなったり、顔色が良くなって肌の透明感がアップする

さらに、鎖骨リンパマッサージを行うと、デコルテ周りのむくみも取れ、鎖骨がくっきりと浮かび上がることで痩せて見えたり、色っぽくなる効果もあります。
美しい鎖骨は美人の条件ですよ!


鎖骨リンパ節が滞るとどんな影響が?

■肩こり・首こり・腰痛が起こりやすくなる
鎖骨リンパ節は、全身のリンパ管につながっています。
そのため、そこの流れが滞ると、身体全体のリンパの流れが悪くなります。
そして、肩こり・首こり・腰痛の原因にもなってしまいます。
実際、そういった慢性的な痛みをお抱えの方は、鎖骨リンパ節がパンパンに詰まっていることがよくあります。

■身体が疲れやすくなる
それから、リンパは疲労物質を運ぶ役割もあるため、リンパの流れが悪くなると、疲労物質が体内にたまってお身体も疲れやすくなります。

■足がむくむ
先述の通り、左側の鎖骨リンパ節は足のリンパにもつながっているので、そこの流れが滞ると、足のむくみにもつながります。

■顔のむくみやくすみなどの原因にもなる
顔のリンパも、最終的には鎖骨リンパ節に流れていきます。
そのため、鎖骨リンパ節が滞ると、お顔のリンパの流れも悪くなりやすくなります。
そして、むくんで顔が大きくなったり、代謝も低下して血流も悪くなることでくすみにもつながります。
また、お顔に老廃物がたまることで、吹き出物やシミの原因にもなります。


鎖骨リンパ節が滞る原因

■ストレス

ストレスがたまると血管が収縮して、リンパが流れにくくなります。
こうしてリンパが滞り、老廃物が排出されにくくなってしまうと、肩こりのほかにも、腰痛、むくみ、冷え性を引き起こすこともあるのです。

■長時間同じ姿勢

血液は心臓がポンプの役割をしていますが、リンパは筋肉の伸縮によって流れています。
そのため、長時間立ったままだったり座ったままだったりして同じ姿勢でいると、筋肉の伸縮がないため、リンパの流れも悪くなりやすいです。
飛行機で「長時間座りっぱなしでいることは良くない」といわれますが、これもひとつの理由です。
特に、下半身は重力で老廃物がたまりやすいので、姿勢による影響を受けやすいです。
また、姿勢が悪いと、肩が内側に入る「巻き肩」になる傾向があります。巻き肩になってしまうと、猫背になり胸を閉じた体型になり、腕や首が前に出て鎖骨が埋もれ、首や鎖骨を圧迫してしまいます。
巻き肩姿勢は血流が悪くなるため、肩凝りや首の痛み、頭痛などの原因になる場合があります。
スマホ操作やPC作業の時間が長い方は注意が必要です。
日頃から姿勢を良くするように心がけましょう。

■運動不足

リンパは筋肉の伸縮で流れるので、筋肉量が減るとリンパの流れも悪くなります。
鎖骨のリンパを流すには、適度な運動も大切です。
これは、激しい運動ではなく、ウォーキングでも大丈夫です。


鎖骨リンパが滞っていないかチェック!

鏡で、ご自身の鎖骨を確認してみてください。
鎖骨の上・間にくぼみが見られない方は、鎖骨リンパが滞っている可能性があります。

また、鎖骨リンパ節を押した時に痛いと感じる場合は、老廃物が溜まっている可能性があります。
鎖骨リンパの流れが悪くなり、老廃物が排出されなくなると、鎖骨周りがゴリゴリと硬くなって触った時に痛みを感じます。


鎖骨のリンパマッサージ方法

注:循環器系などの疾患、痛みがある人、熱や炎症がある人、体調を崩している人、妊娠初期、腎臓や心臓に持病がある人、食後すぐや飲酒後は、「鎖骨リンパマッサージ」は控えてください。

鎖骨にあるリンパ節は老廃物の排出における重要地点です。
ここが詰まってしまうと、他のリンパ管から流れてきたリンパ液も流れづらくなってしまうので、重点的に行いましょう。
老廃物を内側から外側に流し出すイメージで。
ただし力の入れすぎは禁物です。強すぎる圧は流れが悪くなって逆効果。
肌が摩擦で傷つかないように、ゆっくり優しくマッサージするだけでも効果は十分期待できます。
また、クリームやオイルなどを使用して行えば、滑りが良くなり肌への負担を軽減できます。
長い時間する必要はありません。気付いた時に5分ほどするだけでも充分です。
意識して呼吸しながら行いましょう。

1 . 肩の上に手を置いて、肩を大きく後ろに10回ゆっくりまわす

鎖骨を動かすように大きく回しましょう。鎖骨周辺の筋肉は肩と繋がっているので、マッサージの前に肩回しストレッチを行うと、リンパの流れが良くなります。

2. 右手の親指以外の4本の指で、左の鎖骨の下を中央から左の肩に向かって10回さする
3. 同様に右側の鎖骨も行います。
指先ではなく、指全体を使ってしっかり老廃物を押し流しましょう。

4. 手をピースにして、鎖骨の上下を人さし指と中指で挟むように、人さし指と中指を当ててグーっと圧をかける。
鎖骨の内側から始め、左右に小さくスライドさせるように10回ほどほぐし、肩側に向かって指の位置をずらしながら計4カ所ぐらいほぐしていく。

5. 反対側も同様に行う。
より効果を実感したいときは、ピースではなく親指と人差し指で鎖骨を摑んでもみほぐす方法も。

6. 鎖骨の上側から、親指以外の4本の指を鎖骨の上に引っかけるようにして指先を垂直にグっと入れ込む。
鎖骨の上側の骨のキワをイタ気持ちいい強さで、息を吐きながら5回プッシュ。
両手同時に行うと時短になりますが、痛い場合は片側ずつ、首を傾けながら行いましょう。

7. 手を握りこぶしにして、第二関節の平らな部分を使って、体の中心側から鎖骨下の大胸筋をほぐしていく。
8. 反対側も同様に行う。
鎖骨の次は、大胸筋です。大胸筋に対して垂直になるように力を入れて、グッと筋肉に圧をかけるように斜めに小さく上下にスライドさせます。
大胸筋が硬くなったままでは、肩が内側に入って姿勢が悪くなり、呼吸がしづらくなります。
大胸筋をほぐすと姿勢がよくなり、深い呼吸ができるように改善され、自律神経のバランスも整いやすくなります。こまめにほぐしておきましょう。

9. 耳のうしろに手のひらを当て、指全体を使って首の付け根→首筋→鎖骨の順で擦り、脇の下へ斜めにゆっくりと流す。左右交互5回。
最後に、老廃物を流して終わりです。

鎖骨マッサージは、いつでもどこでも簡単にできるのが利点。
デスクワーク中、移動中、仕事の合間、トイレに立つタイミングなど気づいた時にさっと行ってリフレッシュしましょう。
忙しい時はマッサージが面倒になりがちですが、忙しい時こそ疲労がたまり老廃物もたまりやすくなります。
鎖骨をさすってあげるだけでもいいので、忙しい時ほど行いましょう!


リンパマッサージをするなら、鎖骨の重要性を知らないと損をします。
繰り返しになりますが、鎖骨リンパは全身のリンパマッサージの要となる部分です。
鎖骨は、日々のケアの積み重ねで効果が現れやすいパーツでもあり、また、続ければ続けるほど効果の現れるパーツでもありますよ!
鎖骨ケアで老廃物をためない習慣を作り、美と健康をアップしていきましょう!