このボコボコ、なくなるの?!セルライトの原因と解消法

セルライトにお悩みの方、必見!!

いつの間にかできている、太ももやお尻のぼこぼこ。
セルライトと呼ばれているこの凸凹は、見た目が良くないからなんとかしたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。
でもこのセルライト、一体何が原因でできてしまうのかご存知ですか?
どうすれば消える?潰すのが正解?不正解?
今回は、セルライトの謎や原因、対処法を一気にご紹介していきます!


セルライトとは?

セルライトとは、血液リンパの流れが悪くなり排出できなかった老廃物や余分な水分が、脂肪細胞にくっついて大きな塊となったもののことを指します。
そしてその大きくなった塊が、皮膚の真皮にある線維芽細胞を押し上げて皮膚の表面に凸凹が現れます。
オレンジの皮のような見た目から、英語では「オレンジピールスキン」と呼ばれています。

お尻や太もも、二の腕、お腹周りなど皮下脂肪がつきやすい箇所にできやすい傾向があり、
痩せている、太っているなど体型に関係なく、80〜90%近くの成人女性に表れると言われています。(男性はわずか2%)

脂肪細胞はマイナスイメージで捉えられがちですが、体を動かすために欠かせないエネルギー源だったり、体温の放熱を防いだりする大切な役割があり、
セルライトも医学的には有害なものではなく正常な状態とされています。
また、肥満の兆候だと思われがちですが、適正体重の場合にも生じます。

ですが、セルライトを放置しておくと、さらなる血液循環の悪化や老廃物の蓄積が起こり、肥大した脂肪細胞が増えていきます。
そうなると、次々とセルライトが作り出され、セルライトがセルライトを作り出すという悪循環が…
医学的には有害ではないとされていても、審美的にどうしても気になってしまいますよね。

セルライトは、自覚しない内にどんどん進行してしまうだけではなく、一度できると解消するのが難しいといわれている非常に厄介なもの。
できるだけ早く予防しておくことと、できてしまったセルライトを対処しておくことがとても重要です!!


セルライトの種類

セルライトには大きく分けて4つのタイプがあります。
タイプによって解消法も異なってくるため、自分自身がどの種類のセルライトなのかを知っておく必要があります。

■脂肪型セルライト

セルライトの中で最も多く、全体の約50%がこのタイプだと言われているのが脂肪型セルライト
肥満によってたまった脂肪が老廃物と結びついてできるタイプのものです。
運動不足やカロリーの高い食生活、食べ過ぎが主な原因で、脂肪細胞が大きくなり、皮膚を持ち上げてボコボコとした状態をつくります。
特に運動不足の場合は脂肪が増えるのに対して、筋肉が減るため代謝が悪くなり、セルライトができやすくなってしまいます。
若い人でもできやすく、年齢を問わずできるセルライトです。

このタイプのセルライトは、ダイエットや食事制限、運動により解消することができます。 
また、マッサージで解消できるケースもあります。
比較的解消がしやすいと言われているセルライトです。

■浮腫型セルライト

冷えやむくみによってできるのが、むくみ型セルライト。脂肪型セルライトの次に多いとされています。
脂肪細胞が余分な水分や老廃物を溜め込み、血流が悪くなることが原因でできます。

立ち仕事やデスクワークで同じ姿勢を長時間続けていることが多かったり、中高年以上で脚の筋力が弱くなったりしていると脚がむくみやすく、浮腫型セルライトを発症しやすくなります。
主に太ももやふくらはぎに見られ、脂肪型のセルライトよりもボコボコした状態が目立つのが特徴です。

このタイプでは、新陳代謝を良くすることで解消することができます。 
適度な運動、睡眠、バランスのとれた食事を摂取することで、血流を良くすることが大切です。

■線維化型セルライト

線維化型セルライトは、脂肪細胞の周辺にコラーゲン線維が絡みつくことによってできます。
長期間セルライトを放置したことが原因で、線維化が進んでしまった状態です。

何もしなくても肌表面が凸凹見える状態になっている場合は繊維化型セルライトの可能性があります。
線維化型セルライトはなかなかしぶとく、ダイエットやマッサージなどで自分で解消しようと思っても解消することができないため、エステサロン、美容医療に頼るのも良いでしょう。

■筋肉質型セルライト

筋肉の上にできるセルライトで、筋肉の一部が脂肪に変わる際にできます。
過去に運動をしてきた人が運動をやめた際にできやすいセルライトのタイプです。
他のセルライトに比べ最も落としにくいといわれているので、除去はプロに頼りましょう。


セルライトができる原因は?

もしあなたが今、見た目にはセルライトが分からない状態でも、皮膚の下で着々と作られており、やがては表面に現れてきます。
そんな厄介なセルライトが出来てしまう原因は、ひとつではありません。
肥満、加齢、生活習慣における運動不足、ホルモンバランスの乱れなど様々考えられますが、その多くに共通するのはリンパや血液循環の悪化です。
原因がわかれば解消法が見えてくるので、まずは原因を探ってみましょう。

■血行不良

セルライトの原因の多くが血行不良によるものです。
血行不良は運動不足や過度なストレス、喫煙など様々からなりますので、ご自身が気付かないうちに血行不良になっている事もあるかもしれません。
以下は、セルライトの原因でもあり、「血行不良の原因」でもあることを頭に入れながら読み進めてください。

■むくみ

むくみやすい人や冷え性の人は、セルライトができやすいといえます。
むくみはリンパの流れや血行が悪いと起こりやすく、
むくみがあると体は老廃物や余分な水分を体に溜め込みやすくなってしまっています。

むくみは心臓から遠くなるほど起こりやすく、特に太ももやふくらはぎがむくむケースは多く見られます。
脚を流れる血液は重力に逆らって心臓に戻す必要があり、運動不足などによってふくらはぎの筋肉がうまく機能しなくなると、血液が停滞してむくみが生じるためです。
老廃物や二酸化炭素が混ざった血液が脚に停滞すると、それらが血中の脂肪分と合体してセルライトを増やしていきます。
すると代謝が低下し、脂肪が燃焼されにくくなり体が脂肪を溜め込みやすくなるため、更にセルライトが悪化していきます。

同じ姿勢を長時間続けると、リンパが停滞しむくみが発生しやすくなります。
デスクワークの方は特に気をつけましょう。

■食生活の乱れ

高カロリーな食事、脂質、糖質のとり過ぎなど、栄養に偏りがある食生活を続けていると、セルライトができやすい体になる恐れがあります。
そういった食生活では摂取したカロリーが適切にエネルギーに変換されず脂肪になりやすく、血行不良に陥りやすいため、セルライトの発生につながります。
また、アルコールを過剰摂取すると、体内の水分が大量に使われ、身体にむくみが起きセルライトの原因となります。

■肥満

皮下脂肪が多いと周辺組織が圧迫され、循環の妨げとなり、セルライトができやすくなります。
また、一度セルライトができると、周りの脂肪細胞とくっついてさらにセルライトが大きくなっていきます。

■運動不足

運動不足で筋肉量が減少すると、筋肉の役割である血液循環やリンパの流れもスムーズにいかなくなります。
また、筋力が低下すると基礎代謝も低くなるため、脂肪がたまりやすくなり、よりセルライトができやすい体質になってしまいます。

■喫煙

喫煙は血管を収縮させ、血液の粘度を高めて血流を低下させてしまう働きがあります。
体の末端にまで血液が供給されにくくなるため代謝が低下し、セルライトの発生につながります。

■自律神経の乱れ

寝不足や不規則な生活、ストレスなどで自律神経が乱れると、セルライトができやすくなります。
自律神経の乱れは、交感神経を優位して体を緊張させます。
すると、血管が収縮して体が冷え、血管が収縮して血行不良が起こり、代謝の低下を招き、セルライトができやすい体になるのです。

■加齢

セルライトの原因の一つは加齢です。その理由は、年齢を重ねると基礎代謝量が低下し、筋力が衰えるためです。
すると相対的に脂肪の量が増え、皮膚にたるみをつくり、血管やリンパが圧迫されることでセルライトができてしまうのです。

ですが実際のところ、体内の加齢の進み具合は運動不足の度合いや食習慣によっても異なるため、
実年齢は高くても、体の代謝機能が良くてセルライトができにくい人もいます。

■遺伝

セルライトが遺伝によって発生するかどうかは不明ですが、遺伝も関わっているのではないか、と考えられています。
ですが、仮に親子でセルライトが発生しても、「遺伝だから仕方がない」と思わないようにしましょう。
上記の原因を探り、下記の解決策を行うことが大切です。


 

セルライトをなくす5つの方法

先にお伝えしておくと、残念ながらできてしまったセルライトを完全に除去するのは不可能です。
かなり減らせたしても、セルライトができやすい人ならすぐにまたセルライトが付いてしまうためです。
ですが、セルライトを目立ちにくくすることや、予防することはできます。
またそれは、体質改善、健康な体作りにも直結します。
セルライトを最小限にくい止めるために、今できることから始めてみましょう!

■定期的に運動をする

セルライトを減らすには、脂肪を燃焼させる「有酸素運動」と、筋肉量を増やし基礎代謝を上げる「無酸素運動」の両方を行うのがおすすめです。
手軽に行える有酸素運動としてウォーキング、無酸素運動はスクワットを取り入れると良いでしょう。

ウィーキングは、息が切れない程度のスピードで、毎日20分以上続けてみてください。
ただし、疲れを感じる強度で行ってしまうと老廃物が溜まりかえってセルライトを増やしてしまう危険もあるため、ジョギングする場合はゆっくりと楽なペースで走ることを意識しましょう。

スクワットは、わずか15回で500回の腹筋と同じくらいの運動量があると言われています。
筋肉の量によって回数や時間が変わりますが、まずは体が「きつい」と感じる所までやってみましょう。
その後、プラスで10回、20回と回数を増やして、毎日続けましょう。

セルライトの原因には、血行不良と新陳代謝の悪さです。
運動不足はこれらの原因になるので、日々の生活の中に適度な運動を取り入れ、血行や代謝をアップさせることが大切です。
毎日運動することが難しい場合は、休日に散歩するだけでもいいので、とにかく定期的に運動するようにしましょう。

■食生活の改善

食生活の乱れを感じている場合は、栄養バランスを整えることから始めましょう。
糖分や脂質のとりすぎは、肥満につながります。
肥満体質になると、どんどん脂肪細胞が大きくなり、セルライトの原因となってしまいます。
加工食品も、過剰な塩分や脂肪分が含まれているので注意が必要です。
糖質を多く含む食品(菓子、白米など)、加工食品(ハム、ソーセージなど)、質の悪い油(マーガリン、酸化した油など)、アルコール
などは控え、緑の葉野菜をはじめとする野菜の摂取を増やすようにしましょう。

■マッサージをする

マッサージは血行を改善し、リンパの流れを良くするので、老廃物が運ばれやすくなり、セルライトの軽減、予防が期待できます。

セルライトを潰すのはNG!

よく、セルライトは潰したほうが良いと思い込んでいる人がいますが、これは間違いです。

なぜならセルライトはただの脂肪ではなく、脂肪と老廃物とがしっかりと結びついてしまったものなので、簡単に潰れませんし、潰したところで消えるものでもありません。
むしろマッサージを力まかせに無理に行うと皮膚を傷めて内出血を起こす原因になり、修復する過程でさらにセルライトが増える恐れがあります。
実際にセルライトを潰すと、なくなったかのように見えるときがありますが、これは一時的に脂肪細胞の位置が整っただけにすぎません。
一定期間経つと、セルライトは必ず再発します。
セルライトを潰すのは絶対にやめましょう。

あくまでも血流の促進や老廃物を流す要領で、血液やリンパの流れに沿って優しくマッサージしましょう。
セルライトは皮膚の2~3mmほど下にあるので、強い力を入れなくても十分にアプローチできます。

マッサージはいつでも行えますが、できれば有酸素運動後や入浴中、入浴後など、体が温まっているタイミングで行うと効果的です。
肌への負担となる摩擦を避けるためにも、肌のすべりをよくするマッサージオイルや、クリームを使うのも良いでしょう。
セルライトがある部分を中心に、下から上に向かってマッサージしていきます。ストレッチも効果があります。

もちろん一度で効果が期待できるものではなく、老廃物は日々蓄積されていくものなので、できれば毎日やることをお勧めします。
マッサージすることによってセルライトの解消だけではなく、血流の促進や、老廃物を体外に排出する機能を高める効果が期待できるので、ぜひ取り入れて見てください。

■入浴

湯船にゆっくりつかることで、身体が芯から温まり、血行が良くなります。すると、老廃物や脂肪の排出が活性化されます。
できれば20分程ゆっくり入浴しましょう。
また、熱すぎるお湯は良くありません。お湯の温度は39〜40℃に設定しましょう。

■美容クリニックやエステで施術を受ける

セルフケアをしてもセルライトが解消しない場合には、プロの手を借りるのも一つの手です。
また、脂肪型やむくみ型のセルライトはセルフケアで減らすことが可能かもしれませんが、線維型、筋肉質型は自分で取り除くのが難しいため、美容クリニックなどで除去してもらうことも検討されるとよいでしょう。
美容クリニックでは、主に、脂肪吸引や、注射・レーザーによる脂肪溶解、医療用痩身マシンを使用した施術が、
エステサロンではキャビテーション、RFラジオ波などのマシンとハンドマッサージを組み合わせて行う施術を行うことが多いです。
セルフケアに比べて費用がかかるのがデメリットですが、効果が早く実感できることがメリットでしょう。


まとめ

セルライトをなくすのは簡単なことではありません。
ですが、栄養バランスの良い食事を摂り、定期的に運動を続けていけば、健康状態は驚くほど改善されます。
ダイエットになり、お肌も綺麗になり、そしてそこにセルライトが目立たなくなるという嬉しい特典がついてきます。

セルライトの原因となる脂肪の増加や、血行不良、代謝の低下は、日頃の生活の中に潜んでいます。
日々の生活の中でできることから始めていきましょう♪