目の下のたるみはなぜ起こる?!眼輪筋トレで目元をパッチリ若々しく!

元気なのに「疲れてる?」「寝不足なの?」と人から聞かれたことはありませんか?
あるいは自分で鏡を見て、「疲れてるかも…」「なんだか老けたなぁ」と思ったことはありませんか?
もしかするとそれ、目の下のたるみが原因かもしれません。

疲れや年齢が最も出やすい部位、目元。そして、顔の印象を大きく左右するのも、目元です。
年齢とともに目元のたるみ、しわやクマなどの目もとのエイジングサインに悩む人は少なくありません。
またマスクをつける時間が長くなっている今、目元の印象は今まで以上に気になっている人も多いでしょう。

多くの女性は、30代から40代前半になって、今までなかった目の下のたるみや影の存在を気にし始めます。
そのタイミングで対策をせず放置すれば、そのたるみは、50代、60代と歳を重ねるごとに、ますます進行していくことになります。
目の下のたるみは、ある程度は年齢を重ねるとしかたないことです。
しかし、たるみ具合には個人差があり、同じ年齢でも、目の下のたるみが目立つ人とそうでない人がいるのはご存知のことだと思います。
そして、目の下に「たるみ」があると、実年齢よりぐんと老けて見えてしまうことも、周知の通りだと思います。

そもそも、どうしてたるむのか?
その原因が分かれば、対策を講じることができます。
そこで今回は、目の下がたるむ原因から改善方法までを詳しく解説します。
少しでも目元や表情の若々しさを保ちたい方はぜひ参考にして下さいね。


目の下がたるみ原因

目の下がたるんでしまう原因は、以下の2つがあります。
① 目元の筋肉の衰え
② 肌のハリや弾力に関係する組織の減少

この2つが複合的に重なり、目の下のたるみが形成されます。

■眼輪筋の衰え

一番の原因は、目の周りを覆っている筋肉“眼輪筋”の筋力低下です。
眼輪筋は通常、眼球をクッションのように支えている脂肪が、前に出てこないように押し留める役割を担っています。
ところが、眼輪筋の筋力が低下すると、眼輪筋は眼窩脂肪を本来の位置に押しとどめることができなくなってしまいます。
眼輪筋によって支えきれなくなった結果、眼窩脂肪が前方に出てきて、目の下のたるみが発生します。

通常、眼輪筋は年齢とともに徐々に衰えていきます。しかし、加齢以外にも以下の理由も考えられます。

●スマホやPCなどの長時間使用

パソコンやスマートフォンなどで毎日目を酷使している人は要注意です。
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ると、眼球が同じ場所に留まったままになるため、目の周りの眼輪筋がこわばりやすくなります。
眼輪筋がこわばると、目の周りの血流が悪くなり、筋肉の衰えが加速し老化が早まります。
また、パソコンやスマートフォンの長時間使用は、まばたきの回数が減ることにも繋がります。
眼輪筋の役目は、まぶたの開閉です。なので瞬きしないと眼輪筋が劣化して硬くなっていきます。
また、まばたきは、目の周りの血行の流れを促進したり、リンパの流れをよくする効果もあります。
まばたきの減少は、それらの効果を下げ、目の下の筋肉や皮膚に栄養が届かなくなったり、老廃物がたまるなどのマイナス要因にもなります。

長時間パソコンやスマートフォンを使う場合、休憩を挟みながら作業しましょう。
こまめに休憩をとり、遠くを見たりまぶたを温めたりするもの良いですね。

●メイク等で目をこするなどの日常の刺激による筋肉組織や皮膚へのダメージ

乱暴なクレンジング・洗顔で刺激を与え過ぎることで、目の下のたるみやクマの原因を作ってしまっている場合もあります。
また、過度なマッサージや目をこする癖がある人も要注意です。
目元は皮膚が薄いため、外からの刺激をダイレクトに受けてしまうので、目に刺激を与え過ぎないように気をつけましょう。

●眼輪筋を使わないことによる筋力の低下

日頃から眼輪筋を使えていない場合、若い世代でも筋力は低下します。
スマートフォンやパソコンなどを長時間使う場合は特にそうですが、表情をあまり動かさない方も要注意です。
無表情の状態が続くと、眼輪筋含め表情筋全体が衰えます。
表情豊かでジェスチャーの多い外国人の場合は自然と顔の筋トレができていますが、表情が少ない日本人の場合は気付かないうちに衰えてしまうことがあります。
特に最近は、マスクをつけている時間が長いため、無表情になる時間も長くなっています。
眼輪筋は何もしないと衰えやすい筋肉でもあるので、積極的に会話をして表情を動かしましょう。

■肌のハリや弾力に関係する組織の減少

皮膚は表面から、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。
たるみと特に深く関係するのは、真皮の層です。
年齢とともに、真皮の弾力を支える繊維成分であるコラーゲンやエラスチンが減少したり、変性します。水分を保つヒアルロン酸も減少します。
するとハリ・弾力が徐々に失われ、やがてたるみを引き起こします。
特に目の下の皮膚は薄いので、コラーゲンなどが減りやすく、弾力を失いやすい傾向にあります。

コラーゲンは体内で作り出されるものですが、加齢によって分泌量は徐々に減少していきます。
コラーゲンが減少する主な原因は加齢ですが、乾燥や紫外線のダメージによってもコラーゲンの分泌量は減少します。

●紫外線

紫外線、特に UV-A波は、肌組織の深部にあるコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、肌のハリや弾力を奪ってしまいます。
紫外線対策として日焼け止めを塗っている人でも、目の下は案外塗り忘れることが多い部分かと思います。
きちんと紫外線対策をしてこなかった方ほど、目の下のたるみが顕著に現れます。30代前半頃まではコラーゲンの分泌量が急激に減ることはありませんが、日焼け止めなど肌のお手入れを怠ると、35歳を過ぎた当たりで一気にコラーゲンが失われてしまいます。


目の下のたるみを解消!“表情筋トレーニング”の方法8選

目の下のたるみにつながる眼輪筋は、意識的に使わないと衰えてしまうため、トレーニングで眼輪筋を鍛えることが大切です。
筋肉は何歳からでも鍛えることができます!!
5年後も若々しいお顔でいるために、ぜひ今日から始めていきましょう!

◆ 目を細める下まぶたのトレーニング

①指で上まぶたが動かないように軽く押さえます。
(眉毛のすぐ下を引き上げるようなイメージ)
②「まぶしい」時にやる「目を細める表情」を作ります。
その際、目の下の筋肉を上に引き上げることを意識してください。
下まぶただけで目を閉じるイメージです。
③その状態のまま20秒間キープする。
下まぶたに集中して、眼輪筋の下部分を鍛えましょう。
下まぶたを閉じる際、上まぶたがつられて動かないよう指で軽く押さえておくのがポイントです。
慣れてきたら指で押さえずにできるので、用事をしながらでもトレーニングできるようになります。
やりにくい場合は斜め上を見ながらするとやりやすいです。
頬の力は使わず、顔の下半分は力を抜いて行いましょう。
目安の回数:5回を1セットとして1日3セット

◆ 8の字エクササイズ

8の字を描くように眼球をゆっくり動かし、眼輪筋全体を鍛えましょう。
目線の動きにつられて頭が動いてしまわないよう、顔を正面に向けておくのがポイントです。
『回転方向を変えて、それぞれ5回ずつ』行いましょう。
できているか不安な時は、正面から動画を取って確認するのもおすすめ。

◆ 目の見開きエクササイズ

①目をギューッとつぶり、5 秒間キープ。

②次に目を大きく見開いたら、5 秒間キープ。
おでこにシワがよらないようにしましょう。おでこが動いてしまう方は、両手の平を眉の上部に当てておでこを押さえましょう。
これを 5 回繰り返し、ゆっくりと元に戻します。

◆ウインク

ウインクを左右の目で交互に、リズミカルに繰り返します。
これを20回やってみて慣れたら、50回に増やしてみましょう。
目じりのシワが浮き出るのが気になる方は、目じりに指を置いてシワを防いで行いましょう。

◆まばたき

①上を見ながら5回まばたきする。

②下→右→左の順番で各5回まばたきする。

目安の回数:上下左右各5回を1セットとして1日3セット
目をぎゅっと閉じる必要はありません。普通の瞬き程度の力で十分効果があります。
意識的に瞬きすることで、眼輪筋を構成する瞼板前部・隔膜前部・眼窩部の3つを動かせます。

◆鼻の下を伸ばして下まぶたを引き上げる

①口を「お」の形にして鼻の下を伸ばします。
②そのまま目線を上に向けて目の下を伸ばしていきます。
③下まぶたを引き上げるようにして、まぶしい表情をつくって5秒間キープします。
④ゆっくりと元に戻します。
回数は20回くらい。慣れてきたら回数を増やします。
頬の筋肉を上げるイメージでやると楽にできますが、目の下のふくらみに効かせるには、下まつ毛のすぐ下を持ち上げるようなイメージでやるほうが効果的です。

◆あっかんべー

①指を使って<あかんべー>をしてください。
このときに指はほっぺの筋肉(小頬筋、大頬筋)を押し下げるように引き下げます。
②指で押し下げる力を抜かずにそのまま頬の筋肉を使って下まぶたを引き上げて眼を閉じて下さい。
目を閉じると言うよりは頬の筋肉を引き上げる様にします。
眼輪筋は小頬筋、大頬筋に隣接して眼輪筋の土台のようになっています。
土台である小頬筋、大頬筋が弱ってくると眼輪筋も崩れて下がり目になります。
土台である頬の筋肉の強化です。

◆きつねの目

①指で目尻の少し下側を軽く外側に引っ張って<きつねの目>にします。
②そのまま目を閉じます。
このとき軽く外側へ引っ張った指が内側に引っ張られるように目を閉じてください。

目元の皮膚はとても薄く、他の部位と比べても非常にデリケートです。
指で押さえる際は力を入れすぎず、優しく押しましょう。
強い力を入れるとかえってまぶたに物理的刺激を与えてしまうこととなるため、力加減に気を付けてください。

上記のエクササイズは、毎日行いましょう
普通の筋トレをする場合は、鍛える日と休む日を交互に作るのが効果的と言われますが、眼輪筋の筋トレの場合は毎日継続するのがおすすめです。
大切なのは継続することです。最初のうちから無理をすることなく、ちょっとずつ筋トレを実践するようにしましょう。

最初のうちは、効果がよく分からないかもしれません。
しかし、2か月過ぎた頃ぐらいに、下まぶたのたるみの位置が、以前より上に上がってきたことが実感できるでしょう。
ただし、効果の出方は年齢や体調により異なります。
筋肉の生まれ変わりは約3か月といわれていますので、まずは3か月、毎日コツコツと筋肉を育てることを意識してください。


その他のケア

基本的には、目の下のたるみには眼輪筋トレーニングが最も有効です。
ですが、目は日常生活で非常に酷使しているので、日々の生活習慣や丁寧なケアの積み重ねがとても大切です。
できることから始めていきましょう。

◆UVケア、紫外線対策

上でも書いたように、紫外線は目元のたるみの原因になります。
目の下のたるみを悪化させないためには、UVケアが鉄則です。
日焼け止めを塗るときは、目の下も忘れないようにしてください。
1年を通して日焼け止めやサングラス、日傘や帽子などを使ってケアしましょう。
紫外線をしっかり防止しておけば、たるみの進行を抑えられます。

◆頭皮マッサージ

頭皮と顔の表皮は繋がっており、頭皮が凝り固まっていると、表情筋が動きにくくなり、顔まわりや目の下のたるみにつながります。
頭皮マッサージについてはこちらをご覧ください。

◆サプリメント

目元のたるみの原因には、真皮の弾力を支える繊維成分エラスチンが減少することも一因になります。
サプリメントによってエラスチンを摂ることで、内側からハリと弾力をサポートするのも有効です。

◆ホットタオルで目の疲れを取る

目の疲れを感じたら、ホットタオルで目をあたためるのも良いでしょう。
目元を温めることで滞った血流が改善し、筋肉が緩和され、目の疲労感が軽減するといわれています。
寝る前などに、両目を閉じてホットタオルを当てると、目の周りの血行を促進しながらリラックス効果もあるためまた、良質な睡眠にもつながります。パソコンやスマートフォンを使いすぎた日の疲れ目にもおすすめです。
蒸しタオルを使用する場合、水で濡らしたタオルを600Wの電子レンジで40秒ほど加熱してください。
目の上に優しくタオルを乗せ、約1~2分温めます。
また、血行改善には、サウナや岩盤浴、ホットヨガもお勧めです。


これはNG!目もとのエイジングケアでしてはいけないこと

目の下のたるみやクマは、気づいた時の対応で改善するか悪化するか決まってきます。
自分の日常の中で、たるみを作るようなことをしていないか、今一度見直してみましょう。

目の下のたるみが悪化する習慣

◆目を刺激する

眼輪筋の筋肉組織は、繰り返される毎日の刺激によって少しずつ破壊されてしまいます。
その結果、たるみが生じてしまうのです。
なるべく摩擦や刺激を与えないように心がけることで、目の下のたるみを防止できます。

アイメイクをした際、ゴシゴシこすって落としたりしていませんか?
アイメイクを落とすときは、目元専用のクレンジング剤を使って、コットンなどで優しく落としましょう。
また、アイメイクは濃くしすぎず、肌に優しいクレンジングでもメイクオフできる程度に抑えることがおすすめです。

アイメイクの際、コンタクトの付け外しの際、まぶたを引っ張ってはいませんか?
無理に皮膚を引っ張らず優しい力加減で行うようにしましょう。

目元に美容液やクリームを塗る際、ファンデーションや日焼け止めを塗る際、人差し指で行なっていませんか?
目元に塗る際には、力が入りにくい薬指で塗ることが鉄則です。
力が入りやすい人差し指を使うことで無意識に力が入ってしまうため人差し指で塗るのは避けましょう。

目をこすってはいませんか?
花粉やゴミなどの小さな異物が目に入ったときや、眠く感じているときなどに、つい目をこすってしまう人も多いでしょう。
目をこする頻度が高いと、まぶたの筋肉が伸びてしまう危険性があり、目の下のたるみを助長します。
目を擦ったりする癖がある場合は、できるだけ止めるように心がけてください。

自己流マッサージを行なっていませんか?
美容の為に行っているはずが、目のまわりの皮膚に刺激を与え、その結果たるみにつながっているケースもあります。
自分でマッサージする際は、目元を強い力で触らないよう十分注意しましょう。

◆おでこにしわを寄せる

大きく目を開けようとしたときに、おでこにしわが寄ってしまう場合、目の周りの筋肉ではなく前頭筋(おでこの筋肉)が主に使用されています。
眼輪筋を使わずおでこの筋肉に頼ることが多くなると、眼輪筋の低下につながります。
目の下のたるみを悪化させないよう、できるだけおでこにシワを寄せず、眼輪筋を意識して動かすようにしましょう。
なかなか難しいと思いますが、日常的な意識付けが大切です。

◆長時間スマホ・PCを使用する

上でも書いたように、スマホやPCなどの長時間使用は目の下がたるむ原因になります。
これらを使用する際は、できるだけ長時間の連続使用は避け、1時間に1回休憩をとりスマホやPCの画面を見ずに目を休めるなどの対策を行いましょう。
また、休憩時間に遠くを見たり、目元を温めることも効果的です。


目の下にたるみができる原因や、たるみを取る方法を紹介しました。

目の下のたるみに気づいたら、ぜひここでお伝えした眼輪筋トレーニングをまず行なってみてください。
最初は半信半疑かもしれませんが、毎日コツコツ地道に続けることで、いきいきとした表情がよみがえり、いつまでも若々しい目元を保てるはずです。
目元は顔の主役であり、目元の印象はその方の顔の印象と言っても過言ではありません。
少しでも若く見られたいなら、目元のケアはとても大切です。
このまま目元のケアを何もしなければ、上まぶたがたるんで目が小さくなったり、目の下のふくらみが目立ったりするようになり、見た目年齢はぐんぐん上がっていきます。
眼輪筋は、何歳からでも鍛えることができます。
また、特別な道具も必要ないので、仕事の合間やテレビ鑑賞の合間など、隙間時間に取り入れることができます。
自力で行う筋トレは即効性はありませんが、失敗のリスクや費用も要りません。
大切なのは結果が出るまで根気良く続けること!
ハリのある若々しい目元をキープできるよう、ぜひ習慣化していきましょう!!