シリカとは?!シリカが美容と健康に良い理由

近年、美容や健康に関心の強い人の間で注目を集めている「シリカ」をご存じですか?
「シリカ水」を一度飲んでみようと思っている方、または既に飲んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなシリカですが、「シリカって一体何?」と聞かれたら、あなたは答えられますか?

今回の記事では、シリカについて詳しく解説すると共にシリカが含まれる食品もご紹介します。


「シリカ」は、二酸化ケイ素(SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称です。
つまり、ケイ素が酸化すると二酸化ケイ素となり、これが「シリカ」と呼ばれます。
中には、通俗的な用語として二酸化ケイ素に限定せず「ケイ素」という言葉をそのまま「シリカ」と置き換えている場合もありますが、
厳密にはシリカとはケイ素化合物の中で二酸化ケイ素のみを表しています。

シリカは我々の身近にある物質で、地球上の至る所でその存在が確認できます。
地殻内にはシリカが大量に含まれており、その75%をシリカが占めているほか、
石や岩、砂、水、空気の中にもたくさん含まれており、動物の体内や植物の中にも存在しています。

シリカは人間の体内に約18g存在し、骨や関節、血管、細胞壁、皮膚、毛髪、歯、爪、筋肉など、全身に広く分布しています。
特に皮膚は体の部位の中でもシリカの含有量が一番多いと言われ、シリカは肌のコンディションに深く関わっています。
そのため近年では美容のためにシリカ水を飲む方が増えてきています。
シリカは、細胞を構成する成分の一つであるとともに、体内のあらゆる臓器や器官に必要な栄養素を誘導し、その働きを助けて健康な身体の土台を作る役割を担っており、健康維持には欠かすことのできない成分と言えます。

しかし、体内のシリカの貯蔵量は加齢とともに減少し、さらに身体の中では生成できないため、食事などで身体の外からシリカを積極的に摂取したほうが良いと言われています。


シリカに期待できるメリット

シリカは継続して摂取することで、以下のようなさまざまな効果が期待できます。

◼️美しい肌を保つ

シリカは、皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の結び付きを強化する働きがあるため、
肌の弾力を高め、ハリやツヤをアップする効果が期待されています。

◼️美しい髪や爪を保つ

シリカは組織同士をつなげるはたらきをしているため、シリカ不足になると、髪がパサついたり、2枚爪になりやすくなると言われています。
また、シリカには、髪の毛や爪を構成するケラチンを作り出す作用もあるため、髪の毛と爪に良いと期待されています。

◼️血管の弾力性を保つ

シリカは血管のコレステロール付着を防ぎ、血管の壁をきれいにする働きがあるとして、
弾力のあるしなやかな血管にすると期待されています。
血管がしなやかだと、より酸素や栄養がが身体の隅々まで届くようになるため、細胞が活性化し、健康な体を保つ効果が期待できます。

◼️健康な骨や関節を保つ

骨は、皮膚と同様にコラーゲンが柱となっていて、その隙間をカルシウムが埋めています。
シリカは骨の内部でコラーゲンを補強し、カルシウムを誘導して骨を強くしてくれると期待されています。

また、上記のことはすべて、アンチエイジングにも繋がるとして期待されています。


1日に必要なシリカの摂取量は?

シリカの摂取推奨量は特に定められていません。
というのも、どれぐらい摂取すればどのような効果があるのか、まだはっきりわかっていないのが現状なのです。
なので目安とするなら、体内での消費量を参考にしましょう。
シリカは成人1人あたり、1日に10~40mg消費されるといわれています。
そのため最低でも10~40mgは摂取するよう心掛けるとよいでしょう。
ただし、大切なのは量よりも、少量ずつでもいいので「継続」すること!
シリカは、長く摂り続けることで効果が高まるため、毎日コツコツと継続して摂り続けることが大切です。
そして、一度にたくさん摂るではなく、起床時、食事の前、運動の前後、入浴の前後、就寝前などに分けて、こまめに摂取することをおすすめします。


シリカ水の安全性

シリカは圧力や温度などの条件により、様々な形(結晶多形)をとります。
これによりシリカは石英など鉱物が由来の結晶性シリカと、
シリカゲル・未焼成の珪藻土や珪藻類やもみ殻などの植物が由来の非結晶性シリカの2つに大別されます。

このうち「非結晶性」のシリカは安全性も高く、人の健康を損なう心配のない安全な成分であることが確認されています。
(※本稿での「シリカ」は、主に「非結晶性」のものを述べています。)
非結晶性のシリカは我々が食べているさまざまな食品の中にも含まれており、摂取したからといって特に害はなく、耐容上限量も設定されていません。
不要なシリカは尿として排出されるため、通常の食生活を送っていれば特に過剰摂取を気にする必要もないでしょう。

なお、水晶や石英などの「結晶性シリカ」は、健康に害を及ぼす可能性があるため食品などで使用することは禁じられています。


「食品添加物」の二酸化ケイ素って?

食品添加物の二酸化ケイ素と、ここでいう「シリカ」は、別物です!

非結晶性の二酸化ケイ素は水溶性のものと不溶性のものに分けられます。
本稿で述べている「シリカ」は水に溶けるシリカ(水溶性シリカ)であり、
動植物の生命活動に必要なものになります。
食品に含まれる「シリカ」は水溶性の非結晶性のシリカに限られます

対し、食品添加物の二酸化ケイ素は、不溶性シリカ。
つまり、お水に溶けません。
ですので、食べた際に腸で吸収される事はなく、吸収されないという事は、もちろん健康効果もありません。
便に含まれて排出されるだけです。


シリカを豊富に含む食物は?

シリカを摂取するためには、一般的にシリカ水の飲用が効率の良い摂取方法とされていますが、まずは毎日の食生活で摂取してみましょう。

シリカは土地中に多く存在するため、土に根を伸ばして栄養を吸い込む植物全般、穀類根菜類に多く含まれています。
また、海中にもシリカが存在するため、海藻類からも摂取することができます。
シリカを豊富に含んでいる代表的な食品は、ゴボウ、玄米、ひえ、アワ、オートミールに含まれるオーツ麦や大麦、小麦、ジャガイモ、トウモロコシ、青のり、ひじきなどです。
群を抜いシリカ含有量が多いのは「お米のもみ殻」ですが、継続的な利用は難しでしょう。
特にシリカ高含有であり、生活の中で取り入れやすいのは「ゴボウ」と言えます。
特にシリカは皮部分に豊富に含まれているので、皮ごと調理するといいでしょう。

シリカは加齢と共に減っていく成分なので、できるだけ日々の食事から摂取できるといいですね。


まとめ

これまで、シリカは人間にとって大切な要素とは認められていませんでした。
しかし、最近になって、美と健康に深く関わり、生命の維持に欠かせない重要な役割があると考えられるようになってきています。

シリカはさまざまな食品に含まれているため、意識的に摂取しなくても通常の食事を摂っていれば不足することはないとされています。
ですがシリカの体内貯蔵量は加齢とともに減少し、さらに人間の体内で新しく作ることができないため、
美容、健康志向の高い方から「シリカ水」が人気を高めていっています。

人体に約18g含まれ、皮膚や血管、毛髪、細胞壁などに多く分布しているシリカ。
身体に悪影響を与えることはないのため、安心して生活に取り入れられるのも魅力の一つですね。
是非あなたも、今より少しシリカを意識した食生活を送ってみてはいかがでしょうか?