乾燥肌の方は必見! 冬に肌が乾燥する理由と正しい対策

寒さが厳しい季節になりましたね。
冬は1年のうちで最も湿度が低く、空気が乾燥する季節。
毎日スキンケアアイテムを使って保湿をしているつもりなのに、「メイクノリが悪い…」「つっぱり感が気になる」など、肌の乾燥悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
皮膚の乾燥は、日常生活のちょっとした心がけにより予防することができます。
保湿だけに目がいきがちですが、入浴時の工夫や生活習慣など日常生活全体で取り組むこともポイント。
今回は、肌の乾燥対策に有効なスキンケア方法と環境の見直しについて詳しく解説します。
乾燥肌はどのような原因で引き起こされてしまうのか。肌を柔らかくスベスベに保つにはどうすれば良いのか。
この記事を参考に、是非この冬は乾燥知らずのうるおい肌を手に入れてくださいね!


お肌の構造と肌が乾燥する原因

そもそも、肌はなぜ乾燥するのでしょうか。
それを知るためには、お肌の構造を知る必要があります。

お肌の構造

人間の体は、体重の約65%を水分が占めており、このうち、約15%は肌に蓄えられています。
肌は一番外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっており、それぞれの層に十分な水分が蓄えられていることで、良好な状態が保たれています。

■表皮

表皮は「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つの層から構成されています。
特に重要な役割を担っているのが、一番外側にあるわずか0.02mm(ラップ1枚程度)の薄さの「角質層」です。
角質層がバリアとなることで、肌内部からの水分蒸発を防ぐとともに、細菌や花粉といった外部刺激から肌を守る役割を果たしています。
こうした働きは肌の「バリア機能」と呼ばれ、このバリア機能が整っていることで、肌はみずみずしく潤い、ハリや弾力のある状態が保たれています。

表皮の最下層に位置する「基底層」では、常に新しい表皮細胞が生み出されています。
通常、顔は、平均して約28日間かけて肌の表面まで押し上げられ、最後は垢となって剥がれ落ちます。
これが、皮膚のターンオーバーといわれる仕組みです。

■真皮

表皮の下で肌の土台を作っているものが「真皮」です。
潤いを持続させるコラーゲン(膠原繊維)と、「真皮」を支え弾力性を保つエラスチン(弾性繊維)などの成分が存在しています。
皮膚全体の約70%を占め、お肌のハリや弾力を左右しています。

これらの成分は繊維芽細胞という細胞で生み出され、古くなったものは分解されています。
この「真皮層」には、毛細血管・汗腺・皮脂腺・リンパ管・神経・毛根などが通っていますが、これらの構造も皮膚の健康を保つ上でとても重要な働きをしています。

■皮下組織

一番体の内側の皮下組織は、真皮と表皮を支えており、大部分が皮下脂肪でできています。
エネルギーを脂肪というかたちで蓄えたり、断熱・蓄熱といった保温機能で体温維持をしたり、外部刺激・衝撃を和らげるクッションの役割があります。

乾燥肌の原因は、角質層の「バリア機能」が低下しているから。

肌を健康な状態に保つには、バリア機能がしっかり働き、肌内部に十分な量の水分が蓄えられていることが大切です。
ところが、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れといったさまざまな原因によって、
バリア機能が低下すると、肌内部に水分を保持することができなくなり、肌が乾燥してしまいします。
つまり、乾燥肌を引き起こさないためには、バリア機能を保つことが最大のポイントとなります。


冬は特に注意!肌が乾燥する理由

まずは肌が乾燥する原因を確認しておきましょう。
先に解説した通り、乾燥肌とは肌のバリア機能が低下し、肌が水分不足になっている状態です。
乾燥肌の原因はさまざまですが、主には以下のものが考えられます。

■空気の乾燥

冬は寒さや風の冷たさなどが増し、気温も湿度も急降下。
肌の乾燥は、湿度に大きく影響を受けます。
肌にとって最適な湿度は、65~75%だと言われおり、湿度が50%以下になると、角質層の水分が急激に蒸発しやすくなり乾燥が進みます。

また、室内でもエアコンが空気中の水分を取り除いてしまうため、空気は乾燥してしまいます。
冬以外の季節でも乾燥対策が欠かせません。

部屋を暖房で暖める時は、加湿器を使ったり、濡れたタオルを干したりして、十分に加湿することが重要です。
また、温風が直接体に当たることも乾燥をさらに進めてしまう原因となるので、寒いからと暖房器具の風に直接あたるのは要注意です。

■紫外線によるダメージ

紫外線は、肌の表面と肌の奥深くにダメージを与えます。
特にUVB(中波長赤外線)は肌の表面にある角質層にダメージを与え、角層から水分を奪い乾燥を招きます。
夏場だけでなく、1年中紫外線に対するケアは必要です。
日焼け止めをせず長時間紫外線にさらされるとバリア機能の低下を招いてしまいます。

■間違ったスキンケアや入浴

洗浄力が強すぎる洗顔料やオイルクレンジングを使っていると、汚れと一緒に肌の潤い維持に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌につながります。
また、ナイロンタオルによる摩擦や、ゴシゴシ洗い、少量のクレンジング剤で肌をこすりつけるように洗ったり、洗顔後にタオルでゴシゴシ拭き取ったりするような物理的刺激でも質層が傷つけられるので、バリア機能が低下し乾燥肌になってしまいます。
また熱すぎる水温も、肌のバリア機能を支える皮脂が失われて肌が乾燥しやすくなります。

■加齢による皮脂分泌量の低下

皮脂には、肌を外部刺激から守ったり、角質層の保湿成分や水分が蒸散してしまうのを防いだりする働きがあります。
過剰な皮脂の分泌は肌トラブルにもつながりますが、健やかなお肌には皮脂は欠かせません。
しかし、個人差はありますがこの皮脂分泌量は加齢とともに減少する傾向にあり、放置したままでは肌のバリア機能低下の原因になってしまうのです。
さらに、肌のターンオーバーも加齢とともに乱れがちになり、肌が乾燥しやすくなってしまうと考えられています。

■生活習慣による影響

睡眠不足や食生活の乱れも肌のバリア機能低下をきたす原因になります。
・睡眠不足やストレス
肌のターンオーバーは睡眠不足や、ストレスによっても滞ります。
睡眠不足やストレスで自律神経が乱れることで、正常なターンオーバーが行われにくくなり、乾燥肌が引き起こされてしまうのです。
・栄養不足
栄養の偏りによっても、肌のバリア機能が低下します。
潤いのある肌を保つには、肌の主成分となるタンパク質、肌を健やかに保つビタミンA、肌のターンオーバーを促すビタミンB群、肌のバリア機能を正常に保つ必須脂肪酸などの栄養素が欠かせません。
食生活の乱れや極端なダイエットなどによってこれらが不足すると、乾燥肌を招く可能性があります。

■環境ストレス

スマホやパソコン画面から発するブルーライトも、肌の乾燥や老化を進行させることがわかっています。
肌の奥深くまで到達してしまう近赤外線も要注意です。

これらの環境ストレスによって、人間の体内で生成されるフリーラジカルや活性酸素といった有害物質の生成量が増えると、乾燥をはじめとした肌トラブルの原因になります。

また、最近はマスク着用による蒸れや摩擦などの影響で口周りが乾燥するという方も増えています。

■ 循環の低下

寒さが厳しくなると、私たちの身体は生命の維持のために重要な脳や心臓などの中心部に血液を集め、末端組織である指先や足先、皮膚への血流を減らし、熱の蒸散を抑え体温の低下を防ごうとします。
寒さが続き毛細血管の血流が減少すると、栄養や酸素が末端の器官まで行き渡らず、新陳代謝が滞りがちになります。
新陳代謝が遅れると、肌が自ら作り出す保湿成分が作られにくくなり、乾燥が進んでしまいます。


冬の乾燥肌を防ぐ方法

■加湿器をおく

空気の乾燥する冬季はもちろん、夏季にもエアコンなどにより室内はかなり乾燥した状態になるため、一年を通じて室内の加湿対策が必要です。
部屋の乾燥を防ぐ方法として、手軽なのが加湿器を置くことです。
加湿器は空気の湿度を上げ、乾燥してカサカサした肌になる状況を防いでくれます。
特に、肌が回復する睡眠中につけておくことが理想的です。
加湿器を用いて、湿度を50~60%にキープできるように心がけると良いでしょう。

<加湿器を使わない部屋の乾燥対策>
自宅に加湿器がない場合や出先のホテルなどで加湿器が使えない時は、
・ 湿ったタオルや洗濯物を室内に干す
・ 受け口の広い容器に水を張る
・バスタブのお湯をはったままにしておく
・ 入浴後の浴室のドアを開放する
・お湯を沸かす
・部屋に観葉植物を置く
などでも湿度は上がります。

■優しく洗顔する

洗顔のしすぎは、肌に過度な刺激を与えたり、肌に必要な保湿成分を失ったりすることにつながります。
洗顔は朝と夜の1日2回までにしておくことがおすすめです。
洗顔時は、洗顔料をしっかりと泡立てて、肌を手でこすらないよう優しく洗浄してください。
洗顔料には皮脂を取り除く効果があり、肌に乗せている時間が長いほど効果を発揮します。
しかし、顔はパーツによって皮脂量が異なるため、皮脂量が少ない箇所に長い時間泡を乗せておくと、過剰に皮脂が奪われてしまい、乾燥を悪化させてしまいます。
そのため、洗顔時はTゾーンなど皮脂の多いパーツから洗うようにしましょう。
すすぎは洗顔料が肌に残らないようすみずみまで洗い流してから、清潔なタオルかティッシュで優しく水気を拭き取りましょう。
洗顔後は肌が乾燥しやすくなっていますので、すみやかに基礎化粧品で保湿ケアを行いましょう。
化粧水は、手でたたき込んだり擦ったりするのではなく、ハンドプレスでやさしく肌になじませます。
たたいたり擦ったりすると肌にダメージが及び、シミやシワの原因となります。

■クレンジングはミルクかクリームタイプを選ぶ

メイクを落とすクレンジング剤は、肌への刺激が少ないミルクタイプかクリームタイプを選びましょう。
オイルクレンジングはメイクを落とす力が強く、肌への負担が大きいため乾燥している肌には向いていません。
オイルクレンジングを使わなくてもいいように、ナチュラルメイクにしたり簡単に落とせる化粧品を使ったりしましょう。
また、クレンジングは、洗い流すタイプのものがおすすめです。

■保湿力が高い化粧品を使う

乾燥対策には、保湿力が高い成分が入ったスキンケアアイテムを使用するのも大切です。
すでに乾燥してしまっている肌は、肌がもともと持っている天然の保湿成分が不足している状態なので、外から保湿成分を補うのが効果的。
セラミド、アミノ酸、スクワラン、ヒアルロン酸など、保湿力に優れてた化粧水や美容液を使いましょう。
化粧水や美容液で肌に潤いを与えた後は、仕上げに乳液やクリーム、白色ワセリンなどで、潤いをしっかりキープするのもポイントです。
なお、肌が乾燥している場合、バリア機能が衰えて肌が敏感になっているため、刺激になりやすい「エタノール」や「エチルアルコール」、香料や防腐剤などの成分を避けるのがおすすめです。

■熱いシャワーやお風呂に長時間浸るのは避ける

熱いシャワーや長風呂は、肌に必要な脂質を奪い、角質層の形成や修復を阻害してしまうため、バリア機能を低下させてしまいます。
湯温は40度以下にし、湯船に浸かる時間は15分以内に抑えましょう。
洗顔時は、「少し冷たいかな?」と思うくらいのぬるま湯がお勧めです。

■十分な睡眠をとる

うるおいのある肌のためには、日々の睡眠が大切です。
特に大切なのは寝始めてから最初の90分間。
この間に成長ホルモンが最も多く分泌されるノンレム睡眠が訪れるので、ここでしっかり深い眠りにつけると、細胞の成長や正常な新陳代謝が促進されて肌の保水量が高まり、自律神経やホルモンの働きもよくなります。
睡眠不足は新陳代謝が遅れてしまい、皮膚細胞の代謝も悪くなる原因に。
質のよい睡眠で成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーのサイクルを整えましょう。

■保湿力を高める食物を摂取する

お肌の潤いを保持するためには、外側からのスキンケアだけではなく、内側からケアをして肌の新陳代謝を保つことが必要です。
乾燥が気になる方こそ、若々しく健康的なお肌を維持するために食事にも気を配るようにしましょう。
肌細胞を生成するタンパク質や、新陳代謝を促進するビタミンA、皮膚や粘膜を保護するビタミンB2やB6、抗酸化作用で肌細胞を守るビタミンCやビタミンE、ターンオーバーに大きな役割を担う亜鉛などを積極的に摂るようにしましょう。
レバー、豚肉、うなぎ、納豆、さんま、まぐろ、ホウレンソウ、ニンジン、アーモンド、ナッツ類、キウイ、いちごなどの食材は、肌の新陳代謝を整えたり、バリア機能を高めてくれるため、毎日の食事に積極的に取り入れるとよいですね。
日ごろから野菜や果物を毎日の食事にとり入れてバランスよく摂取することが大切です。

■こまめに水分を摂る

乾燥肌を予防するには、こまめな水分摂取も大切です。
冬は汗をかきにくく夏に比べて喉の渇きを感じにくいので、つい忘れてしまう場合も多いですが、水分をしっかり補給しましょう!
ポイントは、一度に多くの水を飲むのではなく、こまめに飲むのこと。
朝起きた時、歩いた後、運動後、入浴後、寝る前……というように意識的に飲むにし、1日に1.5リットル~2リットルほど摂取するのが理想的です。
理想的な水分の取り方は、こちらに詳しく記載しています。
また、体を温める飲み物に関しては、こちらをご覧ください。

■保湿効果のある入浴剤を使う

保湿効果のある成分が配合されている入浴剤を入れると乾燥を防ぐのに役立ちます。
セラミド、ホホバ油、スクワランなど保湿成分のある入浴剤は、乾燥によってバリア機能が弱くなっている肌の表面を配合成分で優しくコーティングしてくれるので、乾燥肌にうるおいをもう一度閉じ込め、逃がさないようにはたらきかけてくれます。
肌への刺激が強いと乾燥肌を助長してしまうので、低刺激のものを選ぶようにしましょう。
無香料・無着色・無添加のものや、天然の成分を使ったものもいいですね。

■紫外線対策をする

冬は乾燥によってお肌のバリア機能が低下しているため、紫外線の影響を受けやすくなります。
紫外線には水分の蒸発を促す性質があるため、より乾燥肌が進んで肌トラブルを招きやすくなってしまうのです。
UV対策が不十分で紫外線ダメージを受けてしまうと、ターンオーバーにも悪影響をおよぼし、さらにバリア機能が低下し…という負の乾燥スパイラルが加速してしまう恐れがあります。
しかも、肌の水分量が不足すると、ターンオーバーも正常にできないため、日焼けによるシミができやすい状況になってしまいます。
保湿スキンケアと共に、日常的にUV対策を意識して、肌を乾燥と紫外線ダメージからしっかり防御しましょう。

■寒い外にいるときは、肌を覆う

冷たい風は皮膚を急速に乾燥させるので、マフラーや帽子、手袋などで覆うだけでも乾燥を防げます。
コットンなどの天然素材のものを使いましょう。
合成繊維は敏感になった肌にかゆみや炎症を引き起こし、乾燥を悪化させる可能性があります。

■ストレッチやウォーキングなど適度に体を動かす

適度な運動で体を動かすことによって、自然と血液が巡ることになるので全身の代謝も活性化されます。
そのため、運動する機会が減少してしまうと不要な老廃物の排出が滞り、不調の原因となってしまう可能性があります。
体を動かせば自然と血液が巡ることになるので全身の代謝も活性化されます。
そのため、運動する機会が減少してしまうと不要な老廃物の排出が滞り、乾燥や不調の原因となってしまう可能性があります。

■ボディクリームなどの保湿剤で身体も保湿する

顔の乾燥には気をつけていても、身体の乾燥に気がついていないケースは多くあります。
衣類の摩擦で乾燥して刺激を受けやすくなっており、
毎日スキンケアをしっかり行っている顔と比べて、乾燥状態が進んでいることも少なくありません。
顔と同じように、身体も冬は乾燥ストレスにさらされていることを忘れずに、身体もしっかり保湿を行いましょう。
油分を含むボディクリームは保湿力が高く、乾燥がひどいシーズンでも使いやすいアイテムです。
入浴後は特に、ボディクリームなどの保湿剤でしっかり肌に潤いを与えましょう。
入浴後だけではなく、乾燥が気になった時にこまめに塗ると良いですよ。

 

■LipoVit H2Oを摂る

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乾燥肌を改善したいと考えたとき、化粧水や美容液によって外側から潤いを与えるケアに取り組む人が多いのではないでしょうか。
しかし実は、スキンケアは肌の外からだけでなく内側も一緒に整えてあげることが大切。
さらには与えられた水分を肌内部にキープできるよう、肌そのものも整えておく必要もあります。
肌の状態は自身の生活習慣の結果が表れていると考え、まずは充分な水分や、バランスのよい食事など生活習慣を整えてみてください。
これにあわせて外側からの適切なスキンケアを行うことで、みずみずしい身体と肌を得ることができます。
この冬は、内側と外側両方からのスキンケアで、潤いのあるすべすべお肌を目指しましょう!