ほうれい線の原因は、「筋肉の衰え」にあった!ほうれい線に効く顔の筋トレ

ほうれい線とは?

恐らく知らない人はいない「ほうれい線」。
「ゴルゴ線」や「マリオネット線」はピンと来なくても、ほうれい線はほとんどの方が知っていて、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ほうれい線とはヒトの鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線のことで、正しくは「シワ」ではなく「境界線」です。
(ちなみに、ゴルゴ線は目の下~頬に斜めに出てくる線、マリオネット線は口角の両端から下垂する線です。)
「ほうれい線が目立つようになってきて、年を感じる。」「 ほうれい線が目立ってきて、線にファンデーションがたまってしまう。」
と悩む方も多く、年齢を感じさせるサインとしてほうれい線から老化を感じる方も多いようです。
その反面、「スキンケアは意識してるけど、ほうれい線対策は何もしていない」という方がとても多く、
その理由として「ほうれい線は年齢によるものだから仕方ない」「ほうれい線って、整形でもしない限り治らないんでしょ?」と思っている方も多いことが挙げられます。

そもそもほうれい線は、なぜできてしまうのでしょうか?
ほうれい線を改善する方法は?
この記事では、ほうれい線の原因を解説するとともに、頬のたるみに関係する「大頬骨筋」に注目した、顔の筋肉トレーニング方法を紹介します。
キュッと上向きのフェイスラインを目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください!


ほうれい線ができる原因

ほうれい線ができる原因は、大きく3つあります。

■表情筋の衰え

昨今のコロナ禍で、特に増えているのが表情筋の衰えによるたるみからくるほうれい線。
マスクをつけていると、表情を変えずに口を小さく動かして会話をしてしまうため顔の筋肉が動かしづらく、
表情筋が衰えてしまっている方が多く見受けられます。
表情筋が衰えているかどうかは、顔を見ればわかります。
頬の一番高い部分が、小鼻よりも低い位置にある場合は、筋肉のたるみが進行しているサイン。
また、頬のたるみやほうれい線、口角の下がりが急に目立ってきた方は、表情筋が衰え始めている可能性があります。
笑うとほうれい線が目立つからと言って笑顔を作らない方がいいと思っている人もたまにいますが、笑顔を作らないでいるとますます表情筋が衰え、ほうれい線がどんどん深くなっていってしまいます。

顔にはたくさんの筋肉がありますが、中でも頬のたるみ、ほうれい線に大きく影響するのが、こめかみ辺りから口角までつながる大頬骨筋(だいきょうこつきん)です。
口角をキュッと上向きに引き上げる働きがあり、若々しい印象には大頬骨筋の動きが欠かせません。

大頬骨筋の周辺には「頬筋」や「小頬骨筋」という表情筋があります。
頬筋は唇の周辺にある筋肉で、大頬骨筋と同じく口角を引き上げる働きをしています。
小頬骨筋は上唇の周辺にあり、上唇をこめかみ方向へ引き上げ、頬をリフトアップさせる筋肉です。
たるみの気にならないキュッと上向きのフェイスラインを目指すためには、
大頬骨筋と一緒に頬筋や小頬骨筋など、頬周りの筋肉をバランスよく鍛えることが大切です。

ほうれい線が気になる人は、表情筋を鍛えるトレーニングを今すぐ取り入れてみましょう。

■肌の真皮層の衰え

皮膚は表皮、真皮、皮下組織で構成されていて、真皮にはコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった弾力成分が存在しています。
これらの弾力成分が老化と共に減少すると、肌表面のハリが減少し、肌がたるんで「ほうれい線」が目立ってきてしてしまいます。

その原因の一つが紫外線です。
真皮内のコラーゲンやエラスチンは、紫外線によって壊れたり変性したりし、お肌の老化スピードを速めてしまいます。
そのため、日ごろから紫外線対策をしていない方は、対策を徹底している人に比べてほうれい線が深くなりやすい特徴があります。

そしてもう一つが乾燥です。
肌の表面を覆う角質層も乾燥が続くとバリア機能が低下し、そこに紫外線を浴びると真皮への影響が大きくなり、皮膚の老化が加速してしまうのです。

季節を問わず、日頃から紫外線・保湿対策はしっかり行いましょう。

■筋肉のコリ

「コリ」というと肩や首をイメージする人も多いと思いますが、実は顔の筋肉にも「コリ」が生じます。
「咬筋」という咀嚼で使われる筋肉が必要以上に発達しすぎることで、咬筋以外の筋肉が衰えてしまい、筋肉のバランスが崩れ、「筋膜の癒着」が生じます。
筋膜が癒着すると、筋肉がなめらかに動かなくなるため、本来の働きが落ちてしまいます。
すると筋肉は硬くなり、それがクセになってコリが生じて頬がたるんでほうれい線が生じてしまいます。

咬筋は、食いしばりなどのクセが原因で発達します。
過去の記事を読んで、食いしばりを改善することから始めましょう。

■むくみ

顔の「むくみ」もほうれい線の原因の1つと言われています。
顔が老廃物でむくんでしまうと、重みで頬が下がり、その結果ほうれい線ができてしまうのです。
むくみの原因には水分の摂りすぎや運動不足、血行不良などがありますが、「筋膜の癒着」が根本的な原因と言われています。
筋膜が癒着すると、筋肉がなめらかに動かなくなるため血行が悪くなり、その結果、老廃物が蓄積してむくみが出てしまうのです。

上記の他にも、以下のことが原因に挙げられます。

・姿勢が悪い

猫背で顔を突き出すような姿勢を続けていると、下あごから首にかけて伸びた状態になり、頬の筋肉も引っ張られてしまいます。
さらに、代謝機能の低下を招き、皮下組織にある脂肪細胞を肥大化させてしまうため、筋肉がそれを支えきれなくなってたるみが生じることもあります。

また、うつむきがちな方や、片方ばかり向いて寝ている方は、重力によって頬がたるみ、ほうれい線が固定されてしまいます。

・片側の口ばかりで咀嚼している

食事中、片側の口ばかりで咀嚼している方は注意が必要です。
片側ばかりで噛むと筋肉のバランスが悪くなり、ほうれい線の悪化を招くため、左右でバランスよく噛むクセをつけるようにしましょう。

・その他

頬のたるみは急激な体重の増減によって悪化することもあります。無理なダイエットによる体重減少や、暴飲暴食・運動不足による体重の増加には注意が必要です。

このほか、ストレスや睡眠不足、栄養の偏り、喫煙などもお肌の乾燥や代謝異常を引きおこすため、ほうれい線ができやすくなるので、
老化を遅らせるためにも生活習慣を見直してみてください。


ほうれい線に影響を及ぼす筋肉ってどんな筋肉?

頬を上に釣り上げている代表が大頬骨筋小頬骨筋です。太目で外側にあるのが大頬骨筋、細目で内側にあるのが小頬骨筋です。

■大頬骨筋とは

口角から側頭部に繋がる表情筋のひとつです。
口角をキュッと上向きに引き上げる働きがあり、若々しい印象には大頬骨筋の動きが欠かせません。

■小頬骨筋とは

口の周辺にある筋肉で、上唇の上部から目尻方向に繋がっています。
小頬骨筋には上唇をこめかみ方向に引き上げる働きがあり、キュッとリフトアップした頬や口角も、この小頬骨筋の働きが関係しています。

この2つの筋肉が、頬の皮膚を支えています。


ほうれい線を改善する方法

■頬をあげる笑顔のトレーニング

頬部分の表情筋を鍛えるためには、頬を意識して上にあげた笑顔を作ることが非常に効果的。
積極的にこの表情を作ることで頬の筋肉がアップすると、ほうれい線に乗ったお肉を引きあげ、ほうれい線を薄く目立たなくしていくことができます。
普段の生活の中で、普段笑顔を作る時には口角をあげるのと一緒に頬の筋肉を引き上げるよう意識することも大切ですが、
時間のある時には集中して鏡を見ながら笑顔のトレーニングを行うことも非常に効果的です。

大頬骨筋を集中的に鍛えるトレーニングです。
① 上の歯茎をむき出すようにしながら、頬に力を入れて上に引き上げる。
頬が目につきそうになるイメージで、頬の位置を高く引き上げることを意識しましょう。筋肉が硬くなっているのを確認できますか?
② 頬の筋肉が辛くなるまでその表情をキープする。
③ 頬の力をゆっくり抜いて元の位置に戻す
④2~3を3セット行う

目を閉じてしまうと余計なところに力が入ってしまい、効果は半減してしまいます。
それどころかしわの原因になってしまう可能性もあるため、目は見開いて行いましょう。
また、口を横に引いてはいませんか?横に引いてしまうと、「笑筋」や「咬筋」を使ってしまっています。
横ではなく、上に持ち上げるよう意識して。
また、奥歯は食いしばらないのがポイントです。

頬のたるみ、ほうれい線に大きく影響している大頬骨筋を鍛える運動ですが、連動して小頬骨筋なども鍛えることができます。
このトレーニングを続けると、頬の筋肉が柔軟になりどんどん引き上がっていきます。
表情筋は、体の筋肉を鍛えるよりずっと楽に強化できるので、がんばって!!

★顔の筋トレの大切なポイント★

・触りすぎない

上記のトレーニングは、高価な器具はもちろん、手すら使わず自重のみで行うことができます。
まじめな人ほど陥りやすいのが、“やりすぎお手入れ”。シワのない若肌へのポイントは、できるだけ「触らない」ことです。
話題の美顔器や評判のエクササイズも、年齢を重ねた肌には負担になることあります。
特にアラフォーからのお手入れは、とにかく肌へ負担をかけないことが鉄則です。できるだけ顔を触らず自重のみで行いましょう!

・どこか一箇所の筋肉だけではなく、表情筋を全体的に鍛える

たるみの気にならないキュッと上向きのフェイスラインを目指すためには、
大頬骨筋と一緒に頬筋や小頬骨筋、そして口輪筋や顎舌骨筋など、頬周りの筋肉をバランスよく鍛えることが大切です。
以前投稿した
舌トレや、唇トレも、合わせて行うようにしましょう。
そうすると、相乗効果でより早くキュッと引き締まったフェイスラインをつくることができます。

・美しい姿勢で行う

トレーニングを実践する前に、まずは姿勢を正すようにしましょう。
背骨から頭の先まで1本の柱を立てるイメージで背筋を真っ直ぐ伸ばし、胸を張った姿勢で、トレーニングを行うのが基本です。
うつむきがち、猫背は顔のたるみの原因になるので絶対NG。
姿勢を正せば血行が良くなり、トレーニングの効果も出やすくなります。

■コリをほぐす

表情筋が凝ってしまうとスムーズに表情がつくれなくなり、顔にひずみができます。コリとは、筋肉の運動不足で血流が悪くなり老廃物が溜まって固く弾力性がない状態。
表情筋の一部はよく動かすのに、別の部分は動かさないなど、表情の癖が筋肉のひずみを生みます。筋肉のひずみが皮膚に伝わり、ほうれい線が出来やすくなります。
ほうれい線を解消するために、筋肉をしっかりほぐしてコリを取り、柔軟な筋肉を保てるようにしましょう。表情筋を自ら動かす表情筋トレーニングが有効です。

<マッサージの注意点>

マッサージは、5分ほどで行いましょう。
長時間のマッサージは肌に負担をかけます。ときどき長時間おこなうより、毎日、短時間行う方が効果的です。
また、ニキビや肌荒れなど肌に異常がある場合、マッサージは控えましょう。
また、皮膚を引っ張らず、あくまで皮膚の奥にある「筋肉」に効かせるイメージで、爪は立てずに行いましょう。

・側頭筋をほぐす

「側頭筋」は、両耳の上、頭の横の筋肉です。
この筋肉は、頬を支える役割があり、この部分が凝るとほうれい線が深くなったり、フェイスラインがたるんだりする可能性が高くなります。
特に、奥歯を食いしばる癖がある、ストレスをよく感じてしまう方は凝りやすい部分だと言われているので、入念なマッサージが必要です。
側頭筋を緩めることで頬を引き上げる力が強まり、ほうれい線が目立たなくなります。

1.親指以外の4本指の腹を両側の側頭部(耳の中心より上の部分からこめかみの周辺)にあてます。
2.指の腹でぐっと押しながら内から外へ小さく円を描くように揉みほぐします。
3.側頭筋がある範囲で少しずつ位置を変え、固く凝っている部分や、揉むと気持ちのいい部分をグリグリとほぐします。
1回2~3分程度が目安です。

こりがひどい方は、グーにした手(こぶしの第一関節と第二関節の平らな面)や手根を使ってプッシュするのがおすすめ。
必ず、口の中で上下の歯がくっつかない状態で行うようにしましょう。
ゴリゴリしたり痛みを感じたら、コリやむくみの証拠。
顔のむくんでいる朝、日中の仕事の合間、夜お風呂に入りながらなどスキマ時間で行ってみましょう。
耳の上あたりにある側頭筋のこりをほぐすことで、ほおを引き上げる力が甦ります。

・咬筋をほぐす

体の筋肉の中で一番強いと言われているのが“噛む筋肉”。
グッと食いしばったときに頬のボコッと盛り上がったところが咬筋です。
ストレスや食いしばりで硬直してしまい、リンパの流れが滞ったり顔の神経にも大きな影響を与えるので、ほぐしてあげることが大切です。

1.リラックスして、口の力を抜き、半開きに。
2.両手をグーの形にして、人差し指から小指までの4本の指(第一関節から第二関節までの平たい部分)を咬筋に添え、
両側から挟むように圧を掛けながらくるくる小さな円を描く。
(このとき、口元に力が入らないように口をぽかんと開けた状態にしておくこと!)
3.1か所につき、外回しを10回行いましょう。
このとき、肩や首に力が入らないように気をつけてください。
4.かみ合わせの部分(頬骨の下あたり)から下に向かって3か所ほど行いましょう。

関節部分を使うと刺激が強すぎるので、平らな部分を使用。このほうが刺激なく深く圧をかけることができます。
皮膚をマッサージするのではなく、筋肉をほぐすイメージで行いましょう。息を止めないように、深呼吸しながら行いましょう。

・小鼻の横をほぐす

ほうれい線のケアをしたいのに、鼻の横?と思うかもしれません。
ですが、小鼻の横はほうれい線のスタート地点です。鼻周りのコリの緩和も大切です。

1.両手の人さし指の第二関節でカギ形をつくり、小鼻の横の溝(ほうれい線の始まり部分)にあてます。
2.圧をかけたまま、真横に指を1㎝ほど顔の内側から外側に向かって小さくスライドさせ動ます。鼻の骨から筋肉をはがすようなイメージで。
(皮膚の上を滑らせないように気をつけて!)
3.小鼻の脇から少し上下に移動し、頬骨キワまでほぐします。

・頬骨の下をほぐす

頰骨の下に並ぶリガメント(靭帯)のこわばりが、ほうれい線の原因になっていることもあります。
リガメントは、筋肉や脂肪、皮膚を引き上げて骨に固定する役割を担っているため、
これが加齢などで弾力を失って硬くなると、皮膚などを引き上げる力も弱まり、肌のたるみにつながるのです。
そして、リガメントのこわばりによる皮膚のたるみが、ほうれい線を深める大きな原因となります。
今すぐ頬骨の下に並ぶ靭帯をほぐして、ほうれい線が薄くしましょう!

1.小鼻の横、頬骨の下あたりに親指をあて、斜め上に押し上げて3秒間キープします。
2.頬骨に沿って外側に指を移動させながら、マッサージを続けましょう。
3.頬骨の端(目尻の下あたり)までマッサージしたら、完了です。

上記のマッサージを1日2分間行いましょう。
痛いと感じる方は頬下の靭帯が硬くなっている証拠。マッサージはむくみ対策にも効果的です。

■リンパ節を刺激する

リンパ節を刺激して老廃物の排出を促すのは、むくみからくるほうれい線ケアに有効です。

①鎖骨下を刺激する

まず始めにリンパの最終出口である鎖骨周りを温めることで、リンパマッサージの効果をより高くできます。

1.右手の人差し指と中指を開いてピースの形を作り、左の鎖骨の上・下を挟むように当ててグーっと圧をかけます。
2.左右に小さくスライドさせるように、10回ずつさすります。
3.鎖骨の中心から外に向かって、指の位置をずらしながら計4カ所ぐらい行いましょう。
4.右の鎖骨の上・下も同じようにします。

鎖骨のラインに沿って、全体をしっかりと刺激します。
1回約2~3分が目安です。

②耳下腺を刺激する

次に耳下線のリンパマッサージに進みます。
耳たぶの裏のくぼんでいる部分が耳下腺です。
耳下腺にも老廃物が溜まりやすいため、しっかり流していきましょう。
耳下線のリンパマッサージは両耳同時に行って良いです。

1.両手の人差し指と中指を開いてピースの形を作り、右手のピースで右耳・左手のピースで左耳の耳を挟みます。
その後、上下に10回こすります。
2.両手で耳たぶをつまみ、下・横・へ10回ずつ引っ張ります。力を入れ過ぎないように注意する。
3.両手で耳たぶをつかみ、ぐるぐると円を描くように回す動作を10回繰り返す。

③首まわりをほぐす

最後に首回りをほぐし、鎖骨に向けて流していきます。

1.手のひらを使って首と頭をつなぐ胸鎖乳突筋(首の両わきに浮き出ている)を通って鎖骨へ流すようにゆっくりと動かします。
(胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」を軽くつまむようにし、押しながら耳の下から鎖骨まで滑らせて下ろす形でもOK。やりやすい方で。)
2.反対側も同じように行う。
3.5回くり返す。

最後に、①をもう1度して終了。


■筋肉トレーニング以外のほうれい線解消法

・保湿、紫外線対策を徹底する

ほうれい線は、シワとは別物ですが、乾燥や紫外線、加齢の影響で深くなることは共通しています。
皮膚が乾燥していれば、それだけ肌の老化を促進する紫外線にも弱くなります。
また、紫外線を浴び続けると乾燥が加速していきます。
つまり、紫外線は乾燥を進行させてしまう原因であり、乾燥は紫外線ダメージを進行させてしまう原因となり、
それは真皮内のコラーゲンやエラスチンがダメージを受けることにつながり、ひいては、たるみやほうれい線と進行させる原因となってしまいます。

頬のたるみの予防、また進行させないためにも、日頃から保湿を心がけ、
夏だけではなく一年中、日焼け止め、日傘、帽子などで紫外線対策を行いましょう。

・よい姿勢を保つ

上で紹介した通り、頬は姿勢の悪さによってもたるみます。
これは加齢とは関係なく若い方にも起こりますので、日頃から正しい姿勢を心がけましょう。
とくに長時間デスクワークをしていると、知らず知らずのうちに猫背になっていたり、首が前に出ていたりしますので、
背筋を伸ばす、あごを上げ過ぎないなど、姿勢を意識する習慣をつけましょう。

また、生活の中でのクセによって、ほうれい線が目立ってしまうケースもあります。
・ほおづえをつく
・食事の時に片方の歯でばかりかむ
・寝るときに同じ方向ばかりむいて寝る
・口角を横にひいて笑うクセがある
などの癖がある方は、気をつけましょう!

・その他、生活習慣

睡眠不足、ダイエットの繰り返しによる肌の伸縮、肌の乾燥、代謝不良によるむくみなどで皮膚がたるみます。
規則正しい生活を心がけましょう。
また、タバコを吸っている方は禁煙・節煙を心がけましょう。


■まとめ

ほうれい線を解消するためには、顔の筋肉を日常的にしっかりと鍛えておくことが最も大切です。

表情筋は、自分で意識しないと鍛えることがなかなかできません。
体の筋肉は「骨格筋」といって骨から骨へと付いているので、日常的に関節を曲げたり伸ばしたりすることで動き、自然と鍛えられます。
その反面、顔の筋肉は「皮筋」といって皮膚から皮膚へ、または皮膚から骨へと付いていて、骨に支えられていないため、筋力が衰えてくると、重力に負けてどうしても垂れ下がってきてしまうのです。衰えるのも早く、衰え始めるとなかなか復活させられない悲しい宿命なのです。

ですが、顔の筋肉は体の筋肉より小さいため、鍛えると即効性があるうえ、年齢に関係なく変化が出るという嬉しいポイントもあります。

さらに注目すべき点は、表情筋をしっかり動かすことで、気持ちまで明るく前向きになれること。
実際に表情筋を動かしてみると、「表情筋は笑っているときによく動く」ということに気付くと思います。
そして、あなたの周りにいる「いつも笑っている人」は、見た目も若々しい人が多いのではないでしょうか?
表情は感情と直結しているので、顔を動かせば気持ちが動き、笑顔をつくれば自然と明るい気持ちになります。
まだまだ続くマスク生活ですが、表情を動かす機会が減っている今だからこそ、表情筋トレーニングをぜひ実践してほしいです。
笑顔を作るときは、とことん笑顔で!!それが一番の表情筋トレーニングといえるでしょう。
日々の暮らしの中で、たくさんの笑顔で、表情筋を鍛えていきましょうね!!