夏の味覚と言えば?夏に美味しい食べ物

照りつけるような陽射しが降り注ぐ夏。
1年の中で暑さがピークになる夏は、魚や果物、野菜などたくさんの食材が旬を迎え、夏ならではの味覚が楽しめます。
夏野菜は、水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、身体にこもった熱を身体の中からクールダウンする効果も期待できます。
旬の食べ物は、その時身体に必要な栄養素をきちんと知っているなんて、不思議ですよね!
近年では養殖やハウス栽培、輸入によって季節を問わず色々な食材を味わうことができますが、旬の食べ物は栄養価も高く値段も安く、そして何より美味しいと言う3拍子揃っています。
夏が旬の食材を美味しく補給し、夏バテや熱中症を予防しましょう!


夏野菜の嬉しい特徴

・生で食べられるものが多い
夏に旬を迎える野菜は、トマトやキュウリのように生のままでも食べることができるものが多いので、夏に不足しがちな栄養素を調理をしなくても簡単に補給できるのが夏野菜の長所です。
夏バテ気味で食欲が落ちている時でもさっと手軽に食べることができるのは嬉しいですね。

・色鮮やかなものが多い
トマトやナス、ピーマンなど、夏野菜は鮮やかな色合いのものが多いのも特徴です。
炒め物などにすると彩りをプラスすることもできるという利点もあります。
見た目が鮮やかだと食欲をそそりますね!

・水分の多い野菜が多い
夏野菜は、水分の多いものが多く身体を冷やす効果があります。
暑い夏を乗り切るために、まさにもってこいですね。
もしも夏の暑さで食欲がなくなってしまったら、みずみずしくさっぱりした夏野菜で食欲増進・栄養補給をしていきましょう!

今回は、夏に旬を迎える食材をご紹介します。
夏になるとむしむしとした暑さに食欲を失ってしまう方も少なくないと思いますが、
夏が旬の食材を美味しく補給し、暑い夏を乗り切っていきましょう!


きゅうり

夏野菜の代表のきゅうり。ハウス栽培で旬以外の季節でも買える食べ物ですが、家庭菜園でネットなどに巻き付かせて緑のカーテンのようにきゅうりを育てている光景は夏の風物詩ですね。
きゅうりは90%が水分なため、栄養がないと思われがちですが、βカロテンやカリウムを多く含んでいます。
身体を冷やす効果が高いので、そのまま生で食べたり、酢のもの、サラダにしたりと、夏にきゅうりのさっぱりとした味を色々楽しんでみるのもおすすめです。

ゴーヤ

沖縄の名産品であり、独特の苦みを持っているゴーヤ。
きゅうりと同じように緑のカーテンとして窓際に植えられている様子は夏らしい光景です。
ゴーヤの苦味の成分には沢山の栄養が詰まっており、かつ食欲を刺激してくれるので、夏バテ防止に効果的です。
ゴーヤチャンプルー、サラダ、天ぷらなどで食べるのが人気ですね。
ゴーヤの苦みが苦手という方は、調理の際、中のわたと種をしっかり取り除き、塩もみして5分程度放置すると苦味が軽減されます。

トマト

家庭でも栽培しやすく、夏の家庭菜園といえばトマト!と思う方も多いのではないでしょうか。
夏=トマトと思われがちですが、実はトマトは高温多湿に弱いため、春から初夏、秋から初冬が一番おいしいと言われています。
赤いトマトがおなじみですが、近年は黄色、黒などいろいろな品種が栽培されていて、料理をカラフルに彩ってくれますね。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養価が非常に高い野菜です。
高い抗酸化作用のあるリコピンが豊富に含まれていて、その他β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維などがバランスよく含まれています。
また、トマトは油や加熱により栄養素の吸収率が高まるため、トマトソースやスープ、カレーなどの煮込み料理に使うのも良いですね。
生で食べたり、様々な料理にも使うことができる使い勝手の良いトマトは、さっぱりしていて美味しいだけではなく体温を下げてくれる効果もあるため、暑い夏の日にお勧めです。

ピーマン

子供の頃は嫌いだったけど、大人になって好きになったという方も多い、ピーマン。
もしピーマン独特の苦味が苦手だった場合、繊維に沿って縦にきると苦味を抑えられます。
ピーマンといえば鮮やかなグリーンのイメージですが、近頃では赤やオレンジのピーマンもよく見かけるようになりました。
緑色のピーマンよりも赤色のピーマンの方がビタミンCやカロチンがより多く含まれていて、クセが少なく甘みが強いので、ピーマンが苦手という方には赤のピーマンがおススメです。
緑色のピーマンは未熟な状態で収穫されたもので、完熟すると赤ピーマンになります。
ピーマンには美肌効果が期待できるビタミンCが豊富に含まれているので、紫外線が強い夏に積極的に食べたい野菜ですね!

枝豆

夏の暑い日に、キンキンに冷えたビールを飲みながら枝豆を食べるのが好き、という方も多いのではないでしょうか?
枝豆は、そのまま枯れていくまで栽培させていくと大豆になります。
つまり枝豆は大豆がまだ未熟なうちに収穫した、大豆の赤ちゃん。
未成熟の豆ですがもともと栄養価の高い大豆なので、枝豆も非常に栄養価が高く、たんぱく質やビタミンB1、カリウム、鉄分などが豊富です。また、食物繊維も多く含んでいます。
茹でて塩で味付するだけのシンプルな食べ方が美味しいですね!

アジ

釣りをしている方は夏といえばアジという方も多いのではないでしょうか。
夏になると堤防から多くの方が釣りをしてい姿は、夏の風物詩でもありますね。
アジは年中食べられますが、旬の時期の真アジは身がしまり、脂がのって味もよりおいしいと言われています。
青魚特有のDHA、EPAが多く含まれていて、良質の脂を摂ることができます。
あじは、刺身・たたき・塩焼き・揚げ物・煮魚と色々な食べ方があり、
夏の旬の時期には特に積極的に食べるのがおすすめの魚です。

ニンニク

ニンニクは通年スーパーに並んでいますが、旬は5月から8月にかけての夏の時期。
ニンニクと言えば体力増強や疲労回復が有名ですね。
ニンニクを食べると血流が良くするので、冷え性の改善や血行促進などの効果があります。
またニンニク独自のニオイ成分「アリシン」はビタミンB1と結合することで腸から吸収しすくなり疲労回復などさまざまな効果効能が期待できます。
夏のエアコンで冷えてしまう方の冷え予防になりますし、夏バテでスタミナをつけたいときにもお勧めです。

ナス

ナスといえば「秋茄子は嫁に食わすな」というということわざがありますが、旬は夏になります。
ナスもトマトと同じように家庭菜園で見かけることも多い夏の風物詩ですね。
なすには様々な種類があり、一般的にみられる「なす」の他に、白なす、ゼブラなす、加茂なす、青なす、水なす、米なすなどがあります。
ナスの皮にはアントシアニンがたくさん含まれているので、できるだけなすの皮を残して調理するのがおすすめです。
また、体を冷やす効果もあるため、夏の暑い時期にピッタリです。
なすは和風、中華、洋風といろんなアレンジが楽しめるので、夏の旬の季節に美味しく味わいたいですね。

日本の夏を代表する川魚である鮎は、爽やかな香りが魅力的な食材です。
食べ物の影響でスイカのような香りだったりきゅうりのような香りがするため、香魚(こうぎょ)とも呼ばれています。
香りが強い食材だからこそ、塩焼きのようなシンプルな調理が美味しいですね。
豊かな自然の恵みをたっぷり取り入れて育つ鮎は、 ミネラルやカルシウムが多く含まれています。
また、アユの内臓にはビタミンB12と鉄が大量に含まれているので、内臓は取らずに丸ごと食べるのがお勧めです。
ビタミンB1やタウリンも豊富に含まれる鮎は、疲労回復や夏バテ防止対策にもなり、 夏季に食される鮎は最適な食材と言えます。

夏に旬を迎える果物の中でも、特に甘くてジューシーな桃は嫌いな人はいないのではないでしょうか。果物の中で一番ももが好き!という方も多いほど、人気の果物です。
桃は柔らかく傷つきやすいので触ったところから黒くなっていくデリケートなフルーツですが、そのまま食べるだけではなく、ピーチパイ、ピーチジャムなどいろいろなお菓子にも加工できます。
また、ももはただ美味しいだけではなく、女性に嬉しい栄養が詰まった食べ物でもあります。
ペクチンなど食物繊維、体内に溜まったナトリウム(塩分)を排出する働きがあるカリウム、コラーゲンの材料になるビタミンCなどが多く含まれており、美肌効果などが期待できます。
美味しくて肌がツヤツヤになるのなら、どんどん摂取していきたいですね!

スイカ

夏といえばスイカ!夏の食べ物の代名詞とも言えるでしょう。
小玉だと6月から7月にかけて美味しく、
大玉だと7月から8月にかけて美味しい時期になります。
スイカは水分量が非常に多く、身体を冷やす効果があることから、夏にピッタリの美味しい食べ物です。
ブドウ糖、ビタミン、カルシウム、鉄、カリウム、グルタミン酸やアルギニンなど豊富な栄養素がバランスよく含まれていて、夏バテで食欲がないときの栄養補給にも最適です。
すいかは生で食べるのがやはり美味しいですが、ゼリーやシャーベット、かき氷にしても美味しく、
スイカの皮は薄くスライスしてサラダや煮物、漬物などにもアレンジすることも出来ます。
独特な触感とみずみずしい甘味は、暑い夏を涼むのにぴったりですね!

ズッキーニ

外見はきゅうりに似てますが、かぼちゃの仲間です。初夏から晩夏にかけて旬を迎えます。
ズッキーニはズッキーニは油で炒めると栄養素の吸収率がアップするので、加熱料理がおすすめです。
ズッキーニを使った料理といえば、フランスの家庭料理の「ラタトゥイユ」が有名ですが、
炒め物や揚げ物、煮物などいろんなお料理に使用することができます。
ズッキーニは、カリウム、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB群、食物繊維などが多く含まれています。
ビタミンB群には疲労回復、免疫力アップ、体の代謝を良くする成分があり、夏風邪・夏バテ防止に効果的なので、夏の時期は是非摂り入れたい食材の一つです。
ズッキーニはチーズ焼きにしたり、カレーに入れたり、トマト煮にしたりと、またナスの代わりにズッキーニで揚げ浸しにしたりと、使い勝手の良い食材ですので、夏の間は冷蔵庫にあると何かと便利ですね!

パイナップル

南国のフルーツという印象の強いパイナップルですが、やはり日本でも沖縄や宮崎と言った南の地域で栽培されています。
旬は夏真っ盛りの7月からになります。
甘酸っぱくてジューシーなパイナップルは、夏になると食べたくなりますよね!パイナップルを冷凍したものをアイスのように食べるのも美味しいです。
パイナップルは甘くて美味しいのにカロリーは控えめで、ミネラルやビタミンが沢山含まれています。
そして食物繊維も豊富で、疲労回復にも役立つクエン酸やリンゴ酸なども多く含まれています。
食欲があまりない時、夏の暑さを乗り切るためにパイナップルを食べてみるのもいいですね!

 とうもろこし

夏になるとスーパーで多く目にするトウモロコシは、夏が旬の野菜です。
米や小麦と並んで世界三大穀物の1つであるとうもろこしは、抗酸化作用があるため、美容と健康にも嬉しい効果があります。
また、ビタミンB群やビタミンE、亜鉛、葉酸なども含まれていて、食物繊維も豊富です。
夏に必要な栄養素がたくさん詰まった、夏におすすめの野菜です。
茹でてそのまま食べても美味しいですが、スープ、グラタン、シチュー、サラダに加えるだけでもぐっと美味しさが増しますね!ポップコーンにもすることができたりと、とても万能です。
早朝に収穫されるトウモロコシは、時間が経つと甘みが落ちてしまいますので、スーパーなどで購入したら早めにたべるのがお勧め。
茹でるよりも、蒸すほうが栄養を失いづらいので、ラップに包んで電子レンジを使用するのもいいですね。


夏が旬の食べ物とそれぞれの効能や効果についてご紹介しました。
夏が旬の食べ物には、夏の暑さを乗り切るために必要なたくさんの栄養素が含まれていることがお分かりいただけたことと思います。
夏はどうしても食欲が減退してしまいがちですが、旬の食材をおいしく食べて夏バテや夏風邪に負けない体を作り、厳しい暑さを乗り切っていきましょう!