エラ張りの原因と改善法!エラ対策完全ガイド!咬筋のコリをほぐして小顔に!

誰もが憧れる“小顔”。
鏡を見たときに、「このエラさえなかったら……」と、フェイスラインを手で覆ってみたりしたことはありませんか?
ダイエットをしても効果が出ることは少なく、「エラは遺伝や骨格が原因だから……」と諦めている人も多いようです。
確かに遺伝が原因でエラが張っているという方も中にはいます。
しかし、生まれつきエラが張るということはほとんどなく、エラ張りの原因はほとんどが実は○○なんです。

それは……ズバリ、咬筋(こうきん)です!
咬筋はエラの真上あたりにある筋肉で、食べ物を噛むときに主に使われる筋肉です。
咬筋が発達しすぎるとエラが張り、放っておくと、どんどん小顔から遠ざかっていってしまいます。
そこで今回は、エラ張りの原因・エラ張り改善に効果的な咬筋マッサージのやり方をご紹介します。
小顔になりたい方は、ぜひ最後までご覧ください!


エラ張りの原因は?

「エラ張り」とは、頬の下の方が横に広がって目立ち、顔が大きく見えてしまうことです。
エラ張りの原因は、大きく分けて2つあります。

原因① 骨格

あご周りの骨格(下顎骨)は、フェイスラインに大きく影響を与える部分です。
エラの部分が大きく張り出した骨格の人は、エラが目立ちやすくなります。
骨格は持って生まれたものであり、マッサージを施したりしても変えることができません。
しかし最近では、骨格だけがエラ張りの原因ではないことがわかってきました。
むしろ、次に紹介する「咬筋(こうきん)」の影響のほうが大きいと言われてます。

原因② 咬筋のコリ

エラというと骨格のイメージが強いですが、実は「咬筋」という筋肉のコリが原因の場合が多いです。
「咬筋」は頬骨とあごの骨の間にあり、ちょうどエラと言われる箇所にあたります。上下の歯をかみ合わせたときに動くのが「咬筋」です。
「咬筋」にコリがあると、その部分が硬く張ってしまいエラとして目立ってしまうのです。
エラ張りの原因の8割以上は、この「咬筋」の発達と言われています。

骨が原因のエラ張りを解消するには、手術で物理的に骨を削るしかありません。
でも、咬筋が原因なら、マッサージなどの手段でご自身で改善可能なのです。
まずはどのタイプのエラ張りなのか自分でチェックしてみましょう。


あなたのエラ張りの原因は骨格?咬筋?

エラ張りを改善するためには、まずは自分のエラの原因をしっかり見極めることが大切です。
エラ張りの原因が骨なのか、咬筋なのか、セルフチェックしてみましょう。

まず、
・上下の歯をグッと歯を食いしばる
・そのまま口を「イー」の形に横に広げる
このとき、エラがぼこっと盛り上がるようなら、咬筋が原因でエラが張っています。
エラ張りの原因が骨の形の場合は、もっともエラが張っている箇所を手で触れたとき、皮膚のすぐ下に骨があるのを感じられます。


咬筋が発達しすぎてしまう理由

エラが張っている赤ちゃんはあまり見たことがありません。つまり、エラは生活習慣の“あるクセ”が原因である可能性が高いです。

今まさに、上下の奥歯がくっついていませんか?
もし上下の奥歯がくっついていたら、常に負荷をかけてトレーニングしているのと同じ状態。
咬筋は筋肉なので反応してどんどん大きくなり、顔が角張ってきます。
力を入れて食いしばっていなくても、軽く上下の歯が触れているだけで咬筋に負荷がかかっているということを、常に忘れないでおきましょう。
エラが張っていない方の場合、上下の奥歯が触れ合うのはものを噛む時のみです。
この違いに気がつくだけでも、フェイスラインに大きな差が出ます。

また、ストレスを感じたときや集中しているとき、パソコン、スマートフォンを操作するときなど、無意識のうちに奥歯を食いしばる癖や習慣のある人には、咬筋が大きくなってしまう傾向にあります。
また、就寝中の歯ぎしりは、自分ではなかなか気づくことができませんが、朝起きたときにあごに痛みやだるさのある方は要注意です。
その他、片方の歯でばかり噛む癖のある人も、噛むほうの咬筋が大きく発達してエラが目立つことがあります。

筋肉は使えば使うほど発達しますが、特に咬筋は毎日コンスタントに使われ続けるので他の筋肉よりも発達します。
寝ている間に歯ぎしりをする人や、食いしばりがクセの方は咬筋を酷使するので、どんどん発達してエラが張っていきます。
咬筋は衰えにくい筋肉でもあるため、一度発達してしまうと小さくするのが難しいです。

また、咬筋が硬くなると、血液やリンパの巡りが悪くなって老廃物が溜まり、周辺がむくみます。
そうしてどんどんエラ張りが進行していきます。


エラ張りにならないための対策法

1. 食いしばりを防止する

いくらエラ張りを改善するマッサージをしても、普段から咬筋を使ってしまっていると効果が薄れてしまいます。
咬筋が発達していることが原因のエラ張りを改善するためには、まずは日中の食いしばりや歯ぎしりを意識的に止めることが大切です。

日常生活で歯の上下が常に接触している人は、日常的に食いしばる傾向があります。
本来、歯の上下は接触していないのが正しい歯の位置です。
上下の歯が触れ合うのは、食事の時のみ!普段はとにかくできるだけ上下の奥歯が接触しないようにしましょう。
難しいことのように感じますが、これは舌の位置に注意するだけでかなえることができます。
本来、舌の先端は上あごにひっついているのが正しい位置です。
この状態を維持すると、上下の歯が接触しにくくなります。
舌が下に下がっている方は、舌の筋力が衰えているので、舌の筋トレをすることをお勧めします。(コチラをご参照ください)
ふとしたときに歯を食いしばっていないかご自身で意識してみましょう。

また、食いしばりは過度なストレスや怒りを感じたときにも生じます。
気持ちの乱れやストレスがあるときは、気分転換をしてリフレッシュするようにしましょう。
パソコンやスマホでの作業、ゲームなど何かの作業に集中している時は要注意です。
もしも食いしばっていることを認識したら、すぐに力を抜くようにしましょう。

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりが気になる方は、歯科医院でマウスピースをつくってもらうのも一つの手です。

2、セルフマッサージをする

■咬筋をほぐす

エラ張りの1番の原因になる咬筋をほぐしてあげることで、筋肉の緊張を解いてエラ張り解消の効果が期待できます。
咬筋は筋肉なので、使っているとだんだんと凝ってきます。
しかし咬筋は使わない日がないので、肩凝りのように痛みなどの症状が表れません。
そのため、咬筋の張り、凝りには気づきにくいのですが、咬筋も同じように張ったり凝ったりしています。
張り、コリを解消するにはやはりマッサージ、もみほぐしが効果的です。

<エラ張り対策!咬筋のマッサージ方法>
①咬筋の位置を確認する
顔を挟むように頬骨の下あたりの指を置いたまま、グッと食いしばったときに、ボコッと盛り上がったところが咬筋です。
②両手を軽くこぶし握る状態にする
③人差し指~小指までの4本指の、第1関節から第2関節までの平らな部分を咬筋に添える
④両手のこぶしで頬を挟むように軽く圧をかける
⑤口の力を抜いて少し開ける
⑥圧をかけたまま、こぶしをクルクル回して咬筋をマッサージする

少しずつ場所を変えながら行いましょう。
指が上に向かうときは圧をかけ、下に向かうときは力を抜いてください。
皮膚をマッサージするのではなく、筋肉をほぐすイメージで行いましょう。
顔の皮膚は薄くデリケートであるため、クルクルとマッサージする際は痛みを感じない程度に、心地よいと感じるくらいの力加減で行うことがポイントです。
関節部分を使うと刺激が強すぎるので、平らな部分を使用しましょう。このほうが刺激なく深く圧をかけることができます。
このマッサージ方法は咬筋ほぐしのほか、頬にたまった水分や老廃物によるむくみの解消にも効果的です。
息を止めないように、深呼吸しながら行いましょう。

以下のマッサージ法もお勧めです。
①口の力を抜いて少し開ける
②頬骨とあごの骨が交わる場所を指で当て、指の腹で下から上へ持ち上げ、頬骨に食い込ませるようにして圧迫する。
③耳の方に向かって円を描くように20回ほどほぐす。

■側頭筋をほぐす

エラの筋肉が張っている人は、同時に「側頭筋」も張っています。
咬筋をほぐすためには、咬筋そのものと合わせて側頭筋にもアプローチすることが大切です。
側頭筋は、両耳の上、頭の横の筋肉です。
特に、奥歯を食いしばる癖がある、ストレスをよく感じてしまう方は凝りやすい部分だと言われているので、入念なマッサージが必要です。

①親指以外の4本指の腹を両側の側頭部(耳の中心より上の部分からこめかみの周辺)にあてます。
②指の腹でぐっと押しながら内から外へ小さく円を描くように揉みほぐします。
③側頭筋がある範囲で少しずつ位置を変え、固く凝っている部分や、揉むと気持ちのいい部分をグリグリとほぐします。
1回2~3分程度が目安です。

こりがひどい方は、グーにした手(こぶしの第一関節と第二関節の平らな面)や手根を使ってプッシュするのがおすすめ。
必ず、口の中で上下の歯がくっつかない状態で行うようにしましょう。
ゴリゴリしたり痛みを感じたら、コリやむくみの証拠。
顔のむくんでいる朝、日中の仕事の合間、夜お風呂に入りながらなどスキマ時間で行ってみましょう。

憧れの小顔に近づくためには、毎日少しずつでも継続してケアするのを心がけたいところ。是非参考にしてみてくださいね。

■耳をほぐす

リンパを流すマッサージで血行を促進するこことで、エラ張り緩和を期待できます。
1.両手の人差し指と中指を開いてピースの形を作り、右手のピースで右耳・左手のピースで左耳の耳を挟みます。
その後、上下に10回こすります。
2.両手で耳たぶをつまみ、下・横・へ10回ずつ引っ張ります。力を入れ過ぎないように注意する。
3.両手で耳たぶをつかみ、ぐるぐると円を描くように回す動作を10回繰り返す。

<マッサージの注意点>

マッサージは、5分ほどで行いましょう。
長時間のマッサージは肌に負担をかけます。ときどき長時間おこなうより、毎日、短時間行う方が効果的です。
また、ニキビや肌荒れなど肌に異常がある場合、マッサージは控えましょう。
また、皮膚を引っ張らず、あくまで皮膚の奥にある「筋肉」に効かせるイメージで、爪は立てずに行いましょう。

<マッサージのタイミング>

マッサージのタイミングは、歯ぎしりをする人は起床時がいいでしょう。食事のときは咬筋が活発に動くので、食後もおすすめです。
また、入浴時は血行もよくなるので、咬筋のマッサージをするとコリがほぐれやすくなります。
また、強いストレスを感じるなど、筋肉の緊張状態が続くときは、リラックスするためにもマッサージを取り入れるのもお勧めです。
タイミングよりも、「継続すること」が何より大切です。ご自身の続けやすいタイミングで行うようにしましょう。
習慣化してしばらく続けると、エラのでっぱりが解消され、見違えるようにフェイスラインがシュッとしたケースもありますよ!
咬筋は食事や日常の食いしばり癖によって常に発達するので、暇ができた時にはすぐにマッサージをし、筋肉の発達を防ぎましょう。

3、美容整形でフェイスラインのエラを目立ちにくくする方法

エラ張りを改善する方法は、セルフケアとプロの手によるものの大きく2つに分けることができます。
マッサージなどでエラを改善するには、長い時間と継続的な努力が必要です。
「できるだけ早くエラを目立ちにくくしたい!」と思われる方には、美容整形での施術も選択肢の一つです。
ここでは、エラ張り改善の美容整形手術の中でメジャーな「エラボトックス注射」と「エラ削り手術」について、特徴と注意点をお伝えします。

咬筋の発達が原因となっているエラ張りの場合は「エラボトックス注射」を、骨格が原因となっているエラ張りの場合は「エラ削り手術」をそれぞれ行います。
それぞれの手術の特徴と注意点について解説します。
美容整形手術によるエラ張り改善を検討している方は、事前にしっかりと把握しておきましょう。

■エラ削り手術

骨が原因のエラ張りを解決する手段として、美容外科などで下顎角の角張りや張り出しを物理的に削る手術がおこなわれています。
エラ削り手術の最大のメリットは、1回の手術で半永久的なエラ削りの効果が続くこと。
下記で紹介するエラボトックス注射の効果は一時的なものですが、エラ削り手術は下顎角の角張りや張り出し自体を削るため、手術の効果が永続します。

しかし、手術には全身麻酔が必要で、手術時間も2時間ほどにおよびます。
術後のダウンタイムも長くなる傾向にあります。治療費も比較的高額になります。
エラ削り手術については、医師と十分に相談し、費用やリスクを把握したうえで、施術を受けるべきか検討しましょう。

■ボトックス注射

エラボトックス注射は、咬筋の発達によるエラ張りの改善に効果的な美容整形手術です。
そもそもボトックス注射とはアメリカの製薬会社、アラガン社から販売されている「ボツリヌストキシン」を使用した注射のこと。
ボツリヌストキシンをエラ部分に注射することで、神経伝達物質の過剰分泌を抑え、過度に緊張している咬筋に働きかけて縮小させます。

ただし、咬筋の収縮を抑え、筋肉が細くなるまでに少し時間がかかることもあり、効果が期待できるのは、注射から1ヶ月ほど経ってからです。効果の持続期間は3~6ヶ月程度です。
そのため効果を持続させるためには、定期的に施術を受けることが必要です。
繰り返し治療を受けると、効果が持続する期間は少しずつ長くなってきます。

エラボトックス注射のメリットは、手術自体も10分程度と非常に短時間で済み、ダウンタイムもないところです。
クリニックによっては麻酔クリームなどの表面麻酔や、笑気麻酔に対応しており、注射時のチクっとした痛みもかなり軽いです。

デメリットとして忘れてはならないのが、
30代以上の方は、エラ部分のボリュームが減った分、顔表面の皮膚が余ってしまい、たるみにつながることがあります。
年配の方や皮膚が薄い、柔らかい人は要注意です。


まとめ

エラ張りの原因やコリを取り除くセルフマッサージ法などをご紹介しました。
エラ張りは多くの方が抱える顔の悩みですが、美容整形という選択をする前にできることはたくさんあります。
記事をお読みいただいた方のエラ張りが改善され、髪の毛でエラを隠すことなく自由にヘアスタイルやメイクを楽しみながら毎日をお過ごしいただけたら幸いです。