頭の凝りが顔のたるみの原因に?!簡単頭皮マッサージでググッとリフトアップを目指しましょう!

長い長いマスク生活により、「最近たるみが気になってきた…」「ほうれい線が目立ってきた」という声がよく聞かれるようになりました。
そして、「顔のマッサージを行ってもなかなか効果が出ない」という声も、合わせてよく聞かれています。
前回の投稿で「肩こりがたるみの原因」の記事を書かせていただきましたが、もう一つ忘れてはならない部位があります。
それは、「」。

皆さんは「頭の凝り」が、お顔のたるみの原因となっていることをご存知ですか?
リフトアップのためにスキンケアに力を入れる方も多いと思いますが、頭のコリはあまり意識したことがないという人が多いのではないでしょうか。

“頭の凝り”は、頭痛や肩こりなどを引き起こすだけではなく、顔のたるみしわなど美容面でのダメージを引き起こします。
身体は1枚の皮膚でつながっているため、もちろん、顔と頭皮も1枚の皮膚でつながっています。
なので、頭皮がたるんでくるとその皮膚は当然、顔に下がってきます。
つまり顔のたるみが気になるからといって顔だけをケアしても、効果は出にくいというわけなのです。

今回は、頭の凝りがたるみの原因となる理由や、簡単にできる頭皮マッサージなどを紹介していきます。
ぜひ頭もケアして、キュッと上向きのお顔を目指しましょう!


頭の凝りは、なぜ起こる?!

頭は薄い筋肉に覆われています。
パソコンやスマホの見過ぎで姿勢が悪くなったり、運動不足だったりすると、この頭の筋肉が緊張して、血行が悪くなったり老廃物がたまったりします。
これが“頭の凝り”です。

頭の筋肉は体の筋肉よりも薄いので、固くなりやすいのが特徴です。
また、体の筋肉の多くは関節を動かすことなどで血流が促され、コリの要因となる筋肉の緊張を和らげることができますが、
関節のない頭部の筋肉は自力で積極的に動かすことが難しいため、皮下にある頭部の筋肉や腱膜に硬さが生じやすくなります。
このため、頭皮の凝りは、肩こりなどと比べて改善されにくい傾向にあります。

また、コロナ禍でマスクを長時間着けるようになったことも、凝りの原因になっています。
マスクのゴムによって耳が引っ張られると、特にその周りの側頭筋に負荷がかかり、筋肉や筋膜が固くなってしまうのです。

また、ストレスが長時間かかり続けることも、凝りの原因になります。
ストレスを感じると筋肉は緊張し、血管が収縮し、筋肉や筋膜が疲労して固くなり、血流も悪くなって、凝りが生じます。
頭の筋肉の中でも、特に耳の上側にある側頭筋はストレスの影響を受けやすく、凝りやすいと言われています。
ストレスを感じると、人は無意識のうちに歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりして発散しようとするからです。
そして、食いしばりや歯ぎしりを行うことで、側頭筋に過大な負荷をかけ、頭の凝りにつながっていきます。

そのほかにも乾燥、睡眠不足、運動不足、偏食、紫外線なども頭が凝る原因となります。
頭の筋肉は、首や肩の筋肉にもつながっているため、頭がこると肩こり、首こりが起こりやすくなり、また顔を引き上げる筋肉が弱くなり、目のたるみや頬のシワの原因になります。


頭の筋肉って?

頭には、「前頭筋(頭の前方、額のあたりの筋肉)」「側頭筋(頭の横、耳の上あたりの筋肉)」「後頭筋(後頭部の筋肉)」といった3つの薄い筋肉があります。
前頭筋と後頭筋の間にあるのが「帽状腱膜」で、筋肉ではなく、帽子のように覆っている筋膜です。前頭筋・側頭筋・後頭筋をつないでいます。
これらの筋肉が凝ることにより、帽状腱膜が引き伸ばされて薄くなってしまいます。
薄くなることにより動けなくなって固まってしまい、血行が悪くなり、表情筋が動きにくくなって顔の色々なところにたるみが起きる原因になります。

頭の筋肉の中でも特に凝りやすいのが、頭の両サイド、こめかみから耳の上の周辺にある側頭筋です。
側頭筋はあごの筋肉とも連動しており、飲食時や会話時、特に噛み締めや食いしばり、歯ぎしり時には側頭筋に過大な負荷をかけ、凝り固まる原因となります。
また、目を酷使することも側頭筋の凝りの原因となります。
パソコンやスマホの画面を長時間見続けていたり、集中力が求められる作業を長時間続けたりしていると、眼精疲労を引き起こし、そこから側頭筋のコリにつながってしまうのです。

側頭筋が硬くこったままでいるのは、サイズの小さい帽子を無理矢理かぶり続けているようなもの。
側頭筋は頬を支える小頬骨筋、大頬骨筋ともつながっているので、ここが凝り固まると、顔と繋がっている筋肉を上や横方向に引き上げる力が失われて、頬がたるみ、口角が下がり、ほうれい線ができ、シワや二重顎を引き起こす可能性があります。
ひどいと歯が痛んだり、首肩こりや頭痛の原因になることも。
側頭筋をほぐすことは、美容と健康にとても大切です。


頭の凝り度をセルフチェック!

まず、自分の頭皮のコリをチェックしてみましょう。

1.頭頂部の頭皮を親指と人さし指でつまむ。
頭皮をつまもうとしても硬くてつまめない人は、頭がこっている状態です。

2.爪は立てずに指の腹部分を使い、少しずつずらしながら頭皮全体を触り、固さや痛みなどを確認していく。
触れたときに他の場所よりも硬く感じるところ、痛みを感じるところなどは頭皮のコリが生じているサインです。
先ほどもお伝えした通り、頭の筋肉の中でも特にコリやすいのは側頭筋と呼ばれる部分です。
ご自身の側頭筋に触れ、固さや痛さがないかチェックしましょう。

3、おでこと頭の固さを比べてみる。
頭皮と顔はつながっており、髪があるだけで同じ皮膚なのですが、おでこと同じように動かない場合は、頭だけがコリ固まっている状態です。


凝り固まった頭をほぐす!
簡単マッサージ5選頭のこりのほぐし方

“頭のコリ”は、簡単なマッサージで改善が期待できます。
どれもすきま時間や休憩時間に手軽にできるので、ぜひ気づいたときに行ってみてください。

<頭皮マッサージの注意点>

・爪を立てて行うと皮膚を傷める原因となるため、指の腹を頭皮に当てて行いましょう。
・頭の表面をこするのではなく、奥の筋肉を動かすことをイメージしながら、少し強めの力で動かしましょう。
・長時間続けて行ったり、回数が多すぎたりすると体調不良を起こす場合があるので気を付けましょう。
・ 頭のマッサージは、頭痛がするときや飲酒後は避けましょう。
・マッサージの途中で気分が悪くなった場合は、すぐに中止してください。
・マッサージのために時間を作ろうと思わずに、仕事の休憩や入浴時など、合間やついでにマッサージを行う習慣をつけるのが長続きさせるコツです。シャンプーのときについでに行うなど、習慣化するのもポイントです。
・呼吸を止めないようにしましょう。深呼吸(腹式呼吸)をしながらマッサージすると、リラックスできるうえ、血液やリンパの流れもよくなります。
・肩や腕を力ませないように、肩を落とし、背筋を伸ばして行ないましょう。
・ほぐすときに、歯を食いしばらないよう気をつけましょう。

■側頭筋をマッサージ

頭には様々な筋肉がありますが、特に試していただきたいのが側頭筋マッサージです。
側頭筋は頬の筋肉とつながっているので、ここをほぐすと、頬のたるみ対策に効果が期待できます。
こめかみ、耳周りは特に重点的に行いましょう。

1.こぶしの平らな面をこめかみにあてる。
2.前から後ろに円を描くように動かす。位置をずらしながらほぐしていく。こめかみから、生え際、耳の後ろまで。目安は30秒ほど。
頭皮の表面をこするのではなく、しっかりと骨までおさえながらゆっくりと細かく動かしながらほぐすのがポイントです!

(この方法でも♪)
1.親指をこめかみに置き、残りの指で後頭部をつかむ。

2.親指でぐいっと下から上に入れ込むイメージで円を描くように動かす。

3.親指の位置を5か所かえる×10秒。
親指を痛気持ちいい場所に置くのがポイントです。うしろの手は親指より下の位置に置きとやりやすい。

1. 親指以外の4本の指の腹を両側の耳の周りに当てる
2. 指の腹で前から後ろに円を描くようにゆっくりマッサージする
3. 指の位置を少しずつ上にずらしながらマッサージを繰り返す。1ヵ所につき5~10秒間。
上下の歯がくっつかないように、口の力を抜いてリラックスした状態で行いましょう。
指の腹が頭蓋骨に当たるのを意識して、強めに押し当て、後ろに回しましょう。

1、左右の手のひらで側頭部を軽く挟み、そのまま上のほうへ引き上げるように動かして3秒間キープする。
2、一旦手を緩めた後、再度上に引き上げて3秒間キープする。計3回行う。
頭皮をずらすようなイメージで行いましょう。
頭皮のコリがひどい場合、指の腹で頭皮を押すマッサージを行うと痛みによって緊張状態が続いてしまう可能性があります。このような場合、指の腹よりも、手のひらを使ったほうが頭皮へのあたりがソフトに感じられるので、コリがひどい人はこの方法から試すのがおすすめです。

■前頭筋をマッサージ

前頭筋をほぐすことでまぶたが開きやすくなり、頭痛、肩こり、目の疲れ、さらにおでこのしわや、上まぶたのたるみにも改善が期待できます。

1.手を握ってこぶしを作り、こぶしの平らな面を額(おでこの中間辺り)にあて、テーブルに肘をつける。
2.クルクルと小さな円を描くようにもみほぐします。
3.少しずつ外側に位置をずらしながら、こめかみまで4〜5か所ずつを、3セット行う。
テーブル肘を付け頭の重みを利用すると、腕が疲れず楽にほぐせます。こぶしに寄りかかり圧をかけながら骨をほぐすような感覚でほぐしましょう。

1.生え際にこぶしの平らな面をあてて細かく、外側に円を描くようにぐりぐりする。
2.生え際に沿って少しずつ移動しながらこめかみまで。1か所につき5回ほど行う。

頭蓋骨から筋肉をはがすイメージで。食いしばらないよう口を半開きにするのがポイント!

■後頭筋をマッサージ

頭の後ろをほぐすことで、顔全体を引き上げる筋力を取り戻し、顔全体のたるみや、むくみ対策に効果が期待できます。

1.後頭部にこぶしの平らな面をあて、こぶしを左右に小さく動かしながら、上から下に向かって頭蓋骨を感じるくらい圧をかけて小刻みにほぐす。

2.頭の片側、縦のライン3か所ずつを各10秒ずつ行う。
上から頭のつけ根まで小刻みに動かしながら圧をかけ、後頭部をまんべんなくほぐしましょう。
頭を上げ、正面を向き、猫背にならないように!
頭と首の境目はこりが強くなりやすいのでとくに念入りに。
上から下へともみほぐすことで、血流やリンパの流れがよくなります。

マッサージは少しずつでも毎日続けると、頭のコリやむくみがとれてすっきりします。
そしてリフトアップするだけではなく、頭部の血液やリンパの流れがよくなるので、美肌も期待できます。
繰り返しになりますが、マッサージをするときに表面をごしごしとこすりすぎると頭皮に刺激になってしまいますので、筋肉を動かすイメージで行ってくださいね!


いかがでしたか?
頭の筋肉には、顔の筋肉を引っ張り上げるバネのような役割があり、頭の筋肉に弾力があれば、顔の筋肉を引き上げる力も強くなり、たるみを防ぐことができます。
頭のコリをほぐすだけで表情もイキイキし、また皮膚の血流が促進されるため、顔の血色が良くなりお肌がきれいになるという効果もあります。
スキンケアなどのついでに毎日少しずつ、頭のケアも実践して、健やかな頭皮とキュッと引き締まったフェイスを目指しましょう!
毎日続けることで、-5歳若見えするスッキリ小顔も夢じゃない?!
続けることで大きな違いが出ます!
ぜひ習慣にしてみてくださいね♪