日本人の90%がビタミンD不足?!ビタミンDをサプリで摂った方がいい理由

まず初めに、最も重要な事実を述べます。

現在の日本人の大半は、ビタミンDの摂取量が足りていません。
自分はバランスのとれた食事を摂っているから大丈夫!と思った人は、是非一度調べてみてください。
(血中のビタミンD濃度は、病院だけでなく自己検査キットでも測定できます。)
なぜここまで強く断言できるかというと、日本人の7~9割はビタミンDが不足しているという確固たるデータがあるからです。

日本人の男性の70~85%、女性では約90%がビタミンDの基準値を下回っています。
日中外で太陽の光が当たる生活していない限り、またビタミンDのサプリメントを摂っていない限り、全員が不足していると言っても過言ではありません。
ビタミンD不足は世界的問題ではありますが、なかでも日本人のビタミンD濃度は極めて低いと言われています。
アメリカでは単体のビタミンサプリメントの中で一番売れているのはビタミンDですが、日本ではビタミンDのサプリメントを摂っている方はとても少ないのが現状です。
(日本ではビタミンCサプリメントが一番売れてます。)
ではなぜ、日本ではビタミンDのサプリメントを摂る人が少ないのでしょうか?
それは、そんな教育を受けてないからだと言えるでしょう。

今回は、そんなビタミンDの需要性についてお伝えします。


ビタミンDとは?

ビタミンには水溶性と脂溶性があり、
ビタミンDは油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持つ脂溶性ビタミンです。
ビタミンDはD2~D7の6種類があります。
(ビタミンD1は発見された後で不純物であったことがわかったため、存在しません。)
D4~D7は食品にはほとんど含まれておらず、活性も低いため、一般的には高い生理活性を示すビタミンD2とビタミンD3の2つに大別されます。
ヒトを含む哺乳動物では、ビタミンD2とビタミンD3はほぼ同等の生理的な効力をもっていると言われていますが、
最近ではビタミンD3の方がD2よりも2倍働きが強いとする意見もあります。


ビタミンDを得る方法

①日光を浴びる

ビタミンDはビタミンの中では例外的な存在で、十分な日光さえあれば私たちの細胞内で作り出すことができます。
皮膚に存在するプロビタミン D3(7‒デヒドロコレステロール)が日光中の紫外線の照射を受けてプレビタミン D3 となり、さらに体温により熱異性化されてビタミンD3 になります。
できたビタミンD3は、タンパク質(ビタミンD結合タンパク質)によって肝臓に運ばれていきます。

ビタミンD3をつくってくれる紫外線は、UV-B(280~315nm)です。
UV-Bは服やガラスを通れないため、屋内で窓越しに日光に当たってもビタミンDは生成されません。
いつも屋内で過ごしたり、外出するときに必ず日焼け止めを塗る人は、ビタミンD不足になっているおそれがあります。

人にとってビタミンDのいちばん大きな供給源は、日光を浴びて紫外線にビタミンDをつくってもらう方法です。
ビタミンDを食事からは十分に摂取することは困難なため、ほとんどの人がこの手段でビタミンD所要量の一部を得ています。

しかし、UV-Bは、日焼けの原因になる光です。
皮膚の老化、皮膚がんの増加、熱中症などの問題もあるため、皮膚の日光曝露は制限するのが賢明です。
数分以上にわたって日差しの下に出る際には、紫外線を遮る衣類などを着用し、SPF8以上の日焼け止めを塗りましょう。

②ビタミンDを含む食品を摂取する

もうひとつは、食品からビタミン D2 とビタミン D3 を摂取することです。
ビタミン D2 は植物性食品(天日干しシイタケ、きのこ、海藻類など)に、D3は動物性食品(魚肉、肝臓、鶏卵など)に含まれます。
特に、脂肪の多い魚(サケ、マグロ、サバなど)と魚の肝油の肉に多く含まれています。
ビタミンDは脂溶性なので、脂質を含む動物性食品から摂取したほうが吸収されやすいのですが、
きのこ類でも炒め物や揚げ物にして油とともに摂取することで吸収率を上げることができます。

また、食べ物にも人と同じく、紫外線に当たるとビタミンDが増加する物があり、
いわしの丸干しや乾燥きくらげ、干し椎茸などがその例です。
これらは生のものに比べビタミンDを多く含んでいます。

しかし、上でも述べたように、ビタミンDは主に日光(すなわちUV-B)で得ており、食品は比較的小さな役割といえます。


ビタミンDの働き

ビタミンDは、あまりにも全身の機能にかかわることから「ビタミンというよりはホルモンに分類したほうがいい」といわれています。
しかしビタミンDはホルモンとしては不活性であり、活性化するには 肝臓および腎臓で連続して水酸化される必要があります。
(つまり、紫外線によって合成されたビタミンDと食べ物から摂取したビタミンDは、肝臓と腎臓に運ばれて活性型ビタミンDに変わります。)
ビタミンDはステロイドホルモン前駆体であるため、いわば重要なホルモンであるとも言えます。

ビタミンDは腸管からのカルシウムとリンの吸収を促進し血液中のカルシウムとリンの濃度を調整する重要な役割のある栄養素で、健康な骨を維持するために欠かせません
骨は常にリフォーム(骨吸収と骨形成)を繰り返し、新しい骨に作り替えられているので、材料となる血液中のカルシウム量は重要です。
そのため、ビタミンDが不足すると、体内のカルシウムの動きが乱れてしまい、子供ではくる病、大人では骨粗鬆症などの骨の病気を起こしやすくなります。

また、ビタミンDには免疫を調整する働きがあります。
そのメカニズムは主に4つあり、
「マクロファージ」を活性化させる
「カテリシジン」と「ディフェンシン」の生成をサポート
「サイトカイン」を調節する
「タイトジャンクション」を制御する
これらにより、感染防御(抗ウイルス作用)においてビタミンDが重要な役割を果たしています。

詳しく見ていきましょう。
①マクロファージは、からだに侵入した細菌やウイルスなどを食べる働きがあり、私たちを病気や感染症から守ってくれる、重要な免疫細胞のひとつです。
ビタミンDはこのマクロファージを活性化する作用があるため、たとえからだに細菌やウイルスなどの異物が侵入しても、病気や感染症にかかりづらくなるのです。

②ビタミンDには、殺菌作用を発揮する抗菌ペプチド「カテリシジン」「ディフェシン」の産生を活性化する働きがあり、体内に侵入したウイルスや細菌などに対して必要な免疫機能を促進します。

③「サイトカイン」とは、細菌やウイルスなどの外敵に攻撃の指令を出すたんぱく質のことで、いわばウイルス攻撃の司令塔のような存在です。
しかしときに過剰に生成され、「サイトカインストーム」という暴走が起こることがあります。
こうなるとからだの中で攻撃が激化し、戦わなくてもいい相手を傷つけ、炎症を起こしてしまうことになります。
ビタミンDには、サイトカインストーム抑える効果も期待されています。

④私たちの皮膚や腸には、「タイトジャンクション」という上皮細胞があり、外部からの異物の侵入を防ぐバリア機能の役割を担っています。
しかし、炎症が起こるとこのバリア機能が弱まるため、伴って免疫機能も低下します。
ビタミンDはタイトジャンクションのたんぱく質をコントロールし、バリア機能を高めて皮膚や腸を守り、ウイルスや感染症にかかりにくくします。

つまり、冬に風邪やインフルエンザにかかりやすくなるのは、
寒くなるからではなく、紫外線が減少しビタミンD量が減少するためなのです。

その他、ビタミンDは体内の生理学的機能の多くを支えており、

* 遺伝子の働きを調節
* 筋肉を動かすための神経伝達
* 筋肉の回復
* 細胞の成長と分化
* 糖尿病予防(インスリン分泌)
* 発がんの抑制
* セロトニンの分泌(鬱予防)
* 妊娠しやすい体作り
* アレルギー反応の抑制

など極めて多岐に渡る分野で報告されるようになってきています。


まとめ

ビタミンDが欠乏する原因は、屋内にいる習慣と、紫外線対策のしすぎです。
美白のために紫外線を極力避けている女性は多いかと思いますが、できれば1日15分程度は日光を浴びるようにしたいものです。
(十分な量のビタミンDを合成するために必要な日光の量は、年齢、肌の色、日光への露出、基礎疾患の有無などによって異なります。)
ですが、日焼け止めを塗らないなんて絶対に嫌だ! という方も多いはず。
そんな方には、やはりサプリメントがおすすめです。

食品では十分なビタミンDを摂取することは難しく、米国、カナダ、インド、フィンランドなどの国では食品にビタミンDを入れる政策が行われています。
(米国とカナダでは、粉ミルクにビタミンDを添加することが義務付けられています。)
日本でも最近ようやく、ビタミンDサプリが一般的になり、添加食品も出てきました。
ビタミンDはNMNのような高価なサプリではなく、またビタミンDが添加された食品を摂取してもニーズを満たせる可能性は低いので、
ビタミンDは特にサプリメントで補充するべき栄養素の1つと言えるでしょう。

ただし、ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、血中ビタミンDの量が多くなりすぎた場合、有害となり得ます。
ビタミンD毒性の原因は、ほぼ例外なくサプリメントの過剰摂取です。
身体は自身が生成するビタミンD量を制限することができるため、日光への過剰曝露がもとでビタミンD中毒が発生することはありません。
また、食事での過剰摂取の心配もほとんどありません。
(ビタミンDの安全な上限は、幼児であれば1日当たり1,000~1,500 IU、1~8歳の小児であれば1日当たり2,500~3,000 IU、9歳以上の小児、成人、妊娠中あるいは授乳中の女性(十代女性を含む)であれば1日当たり4,000 IUです。)
サプリメント利用の際は過剰摂取に気をつけましょう。

ビタミンDの欠乏は、大きな健康問題となってきています。
食事からしっかり摂っているつもりでも、慢性的にビタミンD不足なのです。
ビタミンDを十分に生成、摂取すればよいことばかりなので、意識して生活していきたいですね!