体の内側から紫外線対策

紫外線が気になる季節。
日焼け止めや日傘など外側からのUV対策をしている人は多いですが、
内側からのケアを忘れていませんか?
外側からのケアはもちろんのこと、
内側からのケアも積極的に取り入れることで
日焼けのダメージを少なくすることができます。

私たちの肌は紫外線を浴びると、
肌の内部でメラニンが生成されます。
これが過剰に生成されたり、
蓄積されることによって
シミやくすみなど肌に影響を及ぼします。
また同時に体内では過剰に活性酸素が発生し、
細胞を酸化させてしわやたるみなどの見た目に悪影響を及ぼします。
このような紫外線による肌の老化を「光老化」と言います。

季節によって変動はあるものの、
一年中降り注ぐ紫外線から肌を守るためには、
体の内側からケアしていくことがとても重要になってきます。
明るく美しい肌をキープするために
日焼け止めなどの“守るケア”だけでなく
カラダの内側からの“取り入れる”ケアで、
紫外線に負けない美しい肌をキープしましょう!


内側からのケアのキーワードは「抗酸化」。
抗酸化とは、その名の通り「体の酸化を防ぐこと」を言います。
体の酸化とは、紫外線などによって活性酸素が過剰に発生し
体内の細胞を攻撃してしまうこと。
活性酸素は本来、体内に侵入した細菌やウイルスを
撃退してくれる役割があるのですが、
過剰に発生しすぎると、体内の正常な細胞まで攻撃してしまい、
しわやたるみなど様々なトラブルにつながります。
つまり、紫外線によるダメージから肌を守るには、
活性酸素を抑制する「抗酸化作用」のあるものを摂ること!
体内に抗酸化物質が十分にある状態にしておけば、
活性酸素をスムーズに抑制できるので、
メラニンの生成を抑えることにつながります。
日焼けが気になる今の季節こそ、
「抗酸化作用」があるものをしっかり摂っていきましょう!

では、この「抗酸化作用」を持つ栄養素は、一体何なのでしょうか?


⭐️紫外線が気になる季節に摂るべき栄養素⭐️
〜”ビタミンACE”と”リコピン”~
活性酸素を消去する抗酸化成分を含んだ栄養素はすばり
「ビタミンACE(エース)」と「リコピン」!

●「ビタミンACE(エース)」
ビタミンエースとはビタミンA、C、Eのことで、
いずれも優れた抗酸化力をもつ栄養素です。
紫外線ケアに大きな役割を果たすビタミンA・C・Eの中でも、
とりわけビタミンCは美肌成分の代表と言われています。

【ビタミンC】 代表的な食べ物:いちご・レモン・ブロッコリー、小松菜、パプリカ、キウイ、柿、モロヘイヤなど
新鮮な野菜や果物に多く含まれる水溶性ビタミンで、
抗酸化作用があり、
体内に生じてしまう活性酸素の働きを抑制する効果があります。
コラーゲンの生成を促進し、肌に弾力とうるおいをもたらし、
シミの原因であるメラニンの生成を抑制し、
黒くなったメラニンを薄くする効果もあります。
ビタミンCはヒトの体内で合成することができないため、
食事などから摂取しなければなりません。
ビタミンCは熱に弱いため、
できるだけ生のまま摂取するのが望ましいと言われています。
ただ、ジャガイモやサツマイモに含まれるビタミンCは
デンプンに守られているので、加熱しても壊れにくいといわれています。
また、ビタミンCは一度に大量に摂取しても身体にためておくことができず、
尿として排出されてしまいます。
そのため、こまめに摂取する必要があります。
紫外線が強くなるこの時期には特に積極的に摂取したい栄養素なので、
食事だけで難しい場合は、
サプリメントも利用して毎日取り入れるようにしましょう。

【ビタミンA】 代表的な食べ物:ニンジン・かぼちゃなど緑黄色野菜
脂溶性ビタミンで、抗酸化作用を持つため、
活性酸素の働きを抑える効果があります。
皮膚や粘膜の形成にかかわり、
肌にうるおいやハリを与え紫外線による肌トラブルに効果的です。
ビタミンAやEは脂溶性なので、油脂と一緒に摂ることでより吸収が促されます。
肉や魚などの脂や少量の油を上手に使って調理したり、
油脂を含んだドレッシングをかけたりすると吸収率が高まります。

【ビタミンE】 代表的な食べ物:レバー・アボカド・ナッツ類、たまご、植物油、アーモンド、ごま、ひまわり油・いくら・大豆など
脂溶性ビタミンで、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、血行を盛んにし、代謝を高め、ターンオーバーを促進します。
またメラニンの排出をスムーズにし、シミやそばかすを防ぎます。
血行が良くなることで、手足の先までしっかり血液が行き渡るようになるので、
夏の冷え対策にもおすすめです。
また、ビタミンCとEは、互いに補完しながら
活性酸素を消去させる働きがあるため、
一緒に摂ることがベター。
カボチャは日もちする野菜なので、
紫外線が気になる時季には常備しておくと便利です。
いつものおやつにアーモンドを取り入れるのも良いですね♪

●【リコピン】代表的な食べ物:トマト・スイカ
リコピンは、真っ赤に熟したトマトやプチトマトに多く含まれる抗酸化成分です。
メラニンの生成に関わる活性酸素を除去する作用があるため、
日焼け前の予防にも日焼け後の回復サポートにも効果的です。
リコピンは生のトマトだけでなくトマトジュースやケチャップに含まれています。
リコピンはトマトを加熱・加工したほうが、吸収率があがるので、
トマトジュースはトマトを粉砕した後、
加熱殺菌されているのでリコピンの吸収が良い状態で飲むことができます。
またリコピンは油に溶けやすい性質をもっているため、
オリーブオイルやマヨネーズと一緒に食べると生で食べるより
2~4倍、吸収率がアップします。


美しいお肌は、体の外側からのケアが1割、
内側からのケアが9割とも言われています。
外側からのケアばかりフォーカスされますが、
内側からのケアも行うことで
肌トラブルが少なくなると考えています。
紫外線に打ち勝つためにも、丈夫な皮膚を作るためにも、
やはり基本はバランスのとれた食事。
これさえ食べていればOK!という食品は無いので、
バランス良く組み合わせを楽しんで、
美味しく体の中からもケアしていきましょう。
サプリメントの併用も非常に効果的です。


肌の老化の原因の80%は「光老化」と言われておりますが、
そこにストレスや睡眠不足が加わると、
新しい細胞への肌の入れ替えがうまくいかずに、
肌環境が悪化する原因となってしまいます。
紫外線から肌を守り、美しく保つには、
上で述べたような抗酸化力の強い食事を摂りながら、
たっぷりの睡眠で紫外線によるダメージを回復させるように
心掛けることも大切です。
アウトドアや日焼けをすると、体が疲れますよね。
全身が疲労していると、活性酸素も大量に発生しています。
そんな時はとにかくしっかりと身体を休めること。
特に睡眠中は新陳代謝が高まり、お肌が再生すると言われています。
外的刺激やストレスなど内外の影響がより過酷になっている今こそ、
体内から美の根本をケアするインナーケアが理にかなった方法なのです。
心身共に健やかにでいられるよう、
自分自身ができる範囲から取り入れてみてはいかがでしょうか。