オートファジーとは?その魅力に迫ります!

皆様、「オートファジー」って、聞いたことありますか?
たぶん、ほとんどの方が聞き慣れない言葉ではないかと思います。

この「オートファジー」は、簡単に言うと
古くなった細胞を新しい細胞に生まれ変わらせてくれる、
まるで魔法のような現象。

つまり、結論から申し上げると、
この「オートファジー」を利用すれば、
肌ツヤは良くなるわ、
脂肪が燃えるわ、
アンチエイジング効果もあるわ、
願ったり叶ったりの素晴らしい現象なのです!

一体、オートファジーって何者?!
どうすればオートファジーが起こるの?!

と興味を掻き立てられたところで、
今回は、このオートファジーについて、
詳しく書いていきたいと思います♪


オートファジーの「オート」は「自己」で、ファジーは「食べる」(どちらもギリシャ語)。
細胞が自分を食べる、「自食作用」のことを言います。
細胞が、自身のなかにあるたんぱく質を食べてアミノ酸に分解してくれるんです。
細胞の中の余計なものを細胞自体が取り除いてくれるっていう、有難い現象!!

とても不思議なのですが、
小さな掃除機のような器官が突然現れ、細胞の中を掃除する!そんなイメージです。

更に詳しくお伝えしていきます。
オートファジーが始まると、
人間の細胞内に膜が出現して、細胞内にあるたんぱく質などを包み込んで球状の構造「オートファゴソーム」を作ります。
このオートファゴソームに、たくさんの分解酵素が入った「リソソーム」という袋が接触・融合することで、中身のたんぱく質などが分解されます。
これにより、オートファゴソーム内の有害物質が除去されるとともに、たんぱく質がアミノ酸まで一度分解され、体内で新しいたんぱく質として再合成されます。
古いタンパクを利用して新しいタンパクをつくり、細胞を生まれ変わらせるという、まさにリサイクルシステム。
メカニズムは意外とシンプルですね!

オートファジーは日常的に起こっており、人間は体内の細胞の中身を少しづつ入れ替えています。
古くなったり壊れたりしたたんぱく質やミトコンドリアといった細胞内の小器官は、これにより除去され、
集めた“ゴミ”から細胞内タンパク質由来のアミノ酸を作り出しています。
成人男性は1日に約200gのたんぱく質を合成しているのですが、体内に取り入れるたんぱく質の量は60~80gしかありません。
その差は、オートファジーが補っているんです。

また、オートファジーは、タンパク質や脂質だけでなくミトコンドリアなど、何でも分解することができますが、
分解し過ぎて細胞が死に至ることは、普通はありません。
何でも分解できてしまう危険な仕組みのようですが、必要なときだけに始まり、不要なものを選択的に分解するように高度に制御されています。
そこがオートファジーのすごいところでもあります。


では、どうすればオートファジーが起こるのでしょう?

オートファジーには、ある特徴があります。
食べものによって得られた栄養が十分にある状態では、オートファジーはほとんど働きません。
そもそも、オートファジーは、体や細胞がストレスを受けた際にも生き残れるよう、体内に組み込まれたシステム。
したがって、細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ、オートファジーが活性化し、
自己成分を分解して生存に必要なアミノ酸などの分子が作られるのです。

具体的には、
最後にものを食べてから16時間ほど経過しなければ、オートファジーは活発化しません。
最後に食べ物を口にしてから10時間たつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われ始めます。
そして16時間たつと、いよいよオートファジーが機能し始めるのです。
つまり、オートファジーとは、空腹状態が約16時間ほど続いた時に
食べ物がないから古くなったものから栄養を摂ろう!ということなのです。

ルールはたった一つ。
1日16時間、何も食べない時間を作ること。
半日食べない、というとハードルが高く思えますが、
睡眠時間と合わせれば、多くの人は朝食か夕食を抜くだけで「16時間断食」は簡単にできてしまいます。
睡眠時間が8時間の人であれば、8時間の空腹時間を作るだけ。
睡眠時間の前後に時間を均等に振り分けて、寝る前に4時間、起きた後に4時間、食事をせず過ごすというパターンでももちろん大丈夫です。

ただ、この食事法には、1つだけデメリットがあります。
それは筋力が落ちてしまうこと。
オートファジー機能で内臓脂肪が分解される際、どうしても筋肉が一緒に落ちてしまいます。
なので、断食をしながら並行して簡単な筋トレを行なうようにしましょう。
筋トレといっても、エスカレーターを使わず階段を使うなど、日常生活の延長にある運動で十分です。
ほんの少しの心がけが、あなたの体と未来をより良いものにしてくれます。


オートファジーがもたらしてくれる恩恵は計り知れません。
オートファジーが働くことで、細胞が新しいものに変わり、アンチエイジングの効果が得られます。
細胞の生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、全身の細胞や組織・器官の働きが活性化し、肥満の解消はもちろん、病気になりにくく若々しい体になるのです。
もしかすると、肺の細胞に侵入した感染症ウイルスも自食される可能性があるかも?しれません。
さらに、その不要なものを材料に新たなタンパク質を作って、細胞がどんどん生まれ変わっていくので
体の内側はもちろん、髪や肌もボディラインも細胞から丸ごと変化していくのが期待できるというわけなのです。
体がリセットされた感覚を味わえれば、きっとあなたもオートファジーの虜になってしまうかも?!


食べない時間を増やすだけで、こんなにも
たくさんのメリットがある、
オートファジー。
是非これを読んだ皆様も、お腹がグーっとなった瞬間に「あ!今、オートファジーが起こってる!!」て思ってみてください♪
きっと空腹も辛くなくなる、かも?!