ダイエットなら食前にコレ食べて!

「食前にコレ食べて!」のテーマで、前回、酢キャベツを紹介させていただきましたが、
食前に食べるとダイエット効果がある食材は他にもたくさんあります。
食の好みや体質には個人差がありますので、もし酢キャベツで思うような効果が出なかった場合は
こちらの食材も試してみてはいかがでしょうか♪

■きゅうり

「栄養がない」「ただの水分」と言われがちなきゅうり。
確かにきゅうりの95%以上は水分なのですが、栄養がないなんてことはありません!
「ホスホリパーゼ」という脂肪分解酵素を豊富に含んでいるので、実はダイエットにぴったりなのです。
ホスホリパーゼはキャベツなどほかの野菜にも含まれていますが、きゅうりに含まれるホスホリパーゼはほかの食材よりも脂肪を分解する力が強いと言われています。
ほかにも、食物繊維やカリウム、ビタミンCも多く含んでいます。
こんなにも栄養や健康効果が詰まっているきゅうりですが、そのカロリーはわずか1本(100g)14kcal!
だからダイエットに向いているんですね。

また、きゅうりは歯ごたえがあり良く噛んで食べる必要があるため、満腹中枢が刺激されて普段の食事量が減る効果も期待できます。

注意点としては、酵素は熱に弱いため加熱はせずで食べること。
そして、余分なカロリー摂取を防ぐため、味付けはマヨネーズやドレッシングではなく塩や味噌で食べること。
それ以外は、特に食事制限などなく通常通りの食事でOKです。
ただし、きゅうりには体を冷やす性質があるため、冷え性の人は食べ過ぎに気をつけましょう。

■ナッツ

「え?ナッツって塩味のきいたおつまみでしょ?太りそうなものを食前に食べて大丈夫???」と思った方もいるのでは?
確かに、塩味のきいたナッツはダイエットにおすすめしません。
またこのようなナッツは大量の油を使って揚げられたり煎られているものが多く、その分カロリーや添加物が多いです。
ダイエット目的であれば、必ず、塩味や甘い味がついたナッツではなく「素焼き・食塩無添加」のナッツを選びましょう。

ナッツの食前摂取がオススメな理由は、食物繊維が豊富に含まれているから。
食物繊維は消化に時間がかかり腹持ちが良いため、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
またナッツはGI値(食後の血糖値上昇を示す値)が低いため、食前にナッツを食べると血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
さらに、ナッツは脂質は高いですが糖質は低いので、いっそう血糖値の上昇を抑えることに役立ちます。

また、ナッツの脂質は『オメガ3・オレイン酸』などの「積極的に摂りたい油(不飽和脂肪酸)」が多く含まれています。
血中コレステロールを下げてくれたり、美肌効果、アンチエイジング効果など、様々な効果が期待できるんですよ!

また、カリッとした食べ応えがあるナッツを食前に食べることで満腹感を感じやすく、食事の食べ過ぎを予防する効果もあります。

ただし、ナッツは脂質が高めなので、食べ過ぎるとカロリー過多となり、太ってしまう危険があるのも事実。
ナッツは1日25gを目安に食べましょう。25gとはだいたい片手に軽くのるくらいです。
アーモンドなら20粒、くるみなら10粒程度が適量です。
食べすぎには注意しましょう。

■ヨーグルトを食べる

ヨーグルトは、いつ食べるかによって得られる効果が変わります。
乳酸菌の効果を高めたい場合は、食後。
ダイエット効果を高めたい場合は、食前に食べるのがオススメです。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は胃酸に弱いので、食前に食べると胃酸で乳酸菌が死ぬとも言われていますが、
死菌であっても腸内環境を整える効果があることが分かっています。
また、乳酸菌全てが死ぬわけではなく、生きて届く乳酸菌もいます。
ダイエット目的であれば、乳酸菌よりも糖の吸収を抑えることを重視したいため、食前に食べるようにしましょう。

食前にヨーグルトを食べると、小腸での糖の吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇を抑える効果があります。
他にも、食事を食べる前にヨーグルトを摂取することにより、お腹が満たされ、その後の食事の食べ過ぎを防ぐ効果もあると思います。

ただ、ヨーグルトに砂糖や果物をたっぷり入れてしまうと、やはり血糖値は急上昇しやすくなるので、できれば無糖のプレーンヨーグルトを選ぶようにしましょう。
無糖ヨーグルトはどうしても苦手…という方は、ヨーグルトにきな粉をかけることでヨーグルトの酸味が抑えられ、きな粉の甘みも感じられて食べやすくなりますよ。

■レモン水

食前にレモン水を飲むと、食後の血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。
レモンに含まれるクエン酸などの有機酸が、腸内での糖の吸収を和らげるからです。
また、レモン果汁を摂取すると、体内の脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンの量が増えると言われています。
アディポネクチンは脂肪の燃焼を盛んにするホルモンで、「痩せホルモン」とも言われています。
さらにアディポネクチンには、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用を高めるとも言われており、
インスリンが効率的に働くようになれば、糖がますますスムーズに整えられます。

また、レモンの爽やかな香りや刺激は交感神経を高めて満腹中枢に働きかけ、「満腹ホルモン」のレプチンの分泌を促します。
その分泌が高まると自然に満腹感をおぼえるようになり、その後の食事で早食いやドカ食いをしにくくなり、糖や体重の乱れを防ぐことに役立ちます。

おすすめの摂り方は、レモン水を食事の20分前に飲むこと。
レモン水のレモンは、甘味料が入っていないものであれば、市販のレモン果汁でもOK!
なお、ペットボトル入りのレモン水は糖類が添加されているものも多いため、成分表示を確認するようにしましょう。


誰でも簡単に試せる「食前にコレ食べて!」をご紹介させていただきました。
一番のおすすめは、前回ご紹介した「酢キャベツ」ですが、今回ご紹介したこれらもぜひ試してみてほしい食材です。
むずかしい調理は一切必要ないので、めんどくさがりな方もチャレンジしやすいのではないでしょうか。
手軽にスタートできるダイエットなので、早速今日からはじめてみましょう!